契約軍人冨岡義勇の事情_目次

1_その男、危険につき
東西ライン地区が争う中で間に挟まれている中立地帯、中央ライン地域。
医療設備が立ち並ぶその区域のバス停で平和な地区に不似合いな男女が唯一の公共の乗り物であるバスを待っていた。

2_出会い
バスの発車を待つ錆兎は近づいてきた女を脳内で値踏みをしながら、窓の外に目をやり、そこであるものを発見する。

3_Return to the hospital
倒れている少年を拾い、錆兎はたった今出てきたばかりの病院へと逆戻りすることにした。

4_ 幼少期
幼少時から色々なものを失くし続けて唯一残っていた家族と言える老人を亡くしてこれ以上失うものがないと止まった錆兎の時が、少年を拾ったことでまた動き出し始める。

5_ 真夏のトラブル
中央地区に一人で住む持病餅の少年義勇が病院に足を運んだ帰り道。

6_ 目が覚めたらそこは天国だった
暑さで気を失った義勇が目を覚ますと、そこは見たこともないほど立派な部屋だった。

7_謎の富豪
倒れた義勇を助けてここに運び込んでくれたのは人のいい富豪なのだとナースに伝えられたところで、当の富豪が見舞いに来たと告げられる。

8_鱗滝錆兎と仲間たち
義勇を病院に預けていったん今後の休暇などの手続きを取りに軍に戻った錆兎を迎えたのは二人の友人だった。

9_仕事延長大遅刻
義勇の手術前に病院入りしようと思っていた錆兎だが任務の都合で大幅に予定が狂って泣きが入りかけるが、そこを助けてくれたのは実働部隊のエースでもある友人の実弥だった。

10_非常時に持つべき者は出来る友である
義勇が入院している病院に突如墜落した敵軍輸送機。
呆然と固まる錆兎をいち早く事故現場まで運んでくれたのは実弥だった。

手術の日までの間、錆兎の来訪を待ちわびる義勇。

病院でまったりと手術の日と錆兎の来訪を待つ義勇は、ある日テレビを見ていて、西ライン軍の草への連絡を意味する暗号に気づいて、メールを確認。
もうすぐ自分のいる病院に輸送機が墜落することを知る。

てっきり死んだと思った義勇だったが目を覚ますとまたまた知らない部屋にいた。

自分が敵軍のただなかに居ることに動揺して言葉のない義勇。
そんな義勇を見て記憶がないのかと勘違いする宇随についつい嘘をついて同意してしまう。

義勇を救出しにいった錆兎。非難するよう指示しておいた小型シェルターを見つけるが…

救出した時には心肺停止していた義勇だったが、なんとか息を吹き返す。
その後また気を失った義勇を前に実弥が錆兎に言ったことは…

無事義勇を連れ帰ってホッと一息つく錆兎だが、意識の戻った義勇の口から出た言葉は…。

一度心肺停止したためだろうか、義勇は記憶障害を起こしているようだ。
そんな義勇の心を不安から守るため、錆兎は自分と義勇は幼い頃からの幼馴染なんだと嘘をつく。

現在の状況を把握したところで、錆兎にとんでもない迷惑をかけることに気付いて動揺する義勇。

義勇が健やかに療養できるために、手を尽くす錆兎。

記憶がないのだから、自分がスパイでないとは言い切れない…と、気に病む義勇に呆れつつも、自分が作った義勇との関係の話を再度義勇にしっかりと言い含めなければと脳内で整理する錆兎。

万が一にでも自分が西側の息のかかった人間だとバレれば錆兎達に迷惑をかける。
そう思いつめた義勇が取った行動は…

実弥の過去の回想

村が西ライン軍の傭兵隊に襲われそうになったため東ライン軍の駐屯地に助けを求めに行った実弥の前に現れて助けてくれたのは、宍色の髪の少年だった。

助けを連れて村に戻った実弥がみた惨状。

思いつめる義勇を心配しすぎて追い詰められていく錆兎と、そんな錆兎を心配する義勇。

錆兎を心配しすぎて不安が募っている義勇の相談にのってやる実弥。

それぞれの大切な相手と事情。

義勇は本当に敵軍のスパイである可能性もあるかもしれない…実弥相手にいきなりそう言いだす宇随。
ではどうするんだ?と聞く実弥に、宇随が提案したのは…

自分が錆兎にとってどれだけの価値のある人間なのかを相変わらず理解してくれない義勇に頭を悩ませる錆兎。

義勇のことを考えすぎて煮詰まった錆兎が休憩にしようとコーヒーをいれに立った時、いきなり謎の停電が起きる。

侵入者に義勇を人質に取られて動揺する錆兎。

義勇の身代わりとなると侵入者に申し出て決断を待つ間、錆兎の脳内はずっと義勇とのやりとりを思い出していた。

自分が生きている限り錆兎に迷惑をかけ続ける…そう思って自身の死を緩やかに望む義勇。

目を覚ました義勇は何故か暗殺者らしき人間に武器を向けられていた。
目の前には怪我をした錆兎。
それを見た義勇がとった行動は…

自分が義勇の身代わりになる…そう侵入者と話がついて錆兎がホッとしたところに目を覚ました義勇が取ったのは自身が錆兎の身代わりになるという選択だった。

瀕死の義勇が医師に引き渡されたが、すでにもう出来ることは何もなかった。


錆兎が意識を取り戻したのは、自分のベッドの上だった。




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