kmt ペナルティらぶアナザーSBG
錆兎が宇髄から聞いた義勇のアパートに突入する前日の話である。 その日は金曜日で、錆兎と実弥が宇髄に招かれて宇髄のマンションに集まっていた。
──突然で押しかけてすまない。実は俺は冨岡の事が好きなんだ。 ある晴れた夏の日の朝、来客を告げるチャイムの音に玄関のドアを開けた義勇は、そう言われてパチクリと目を瞬かせた。 まず思ったのは “ありえない” だ。
kmt ペナルティらぶアナザーSBG 目次
1_告白_義勇視点 2_不思議な飲み会_錆兎視点
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──あ、あの人っ!やらかし先輩っ!! 新入社員が楽し気に指をさす先に居るのは不死川。 以前ならそんなことをする勇気は誰にもなかった。 が、最近は親しみを込めて『やらかし先輩』と呼ばれている、人間関係に悩んだら新人でも気軽に相談に行く相手ナンバーワンの人物となっていた。
実際、あれだけ揉めて怒ったように逃げて行った不死川は、いつもなら文句と言うか暴言を吐きにわざわざフロアを超えてくるところなのだが、来なかった。
目を覚ましたのは翌朝だった。 ──義勇、朝だぞ。 と、泊まっている間ずっとかけていないアラームの代わりに起きる時間を教えてくれる言葉。
ここ数日はとんでもない驚きの連続だった。 宇髄と呑む予定だった場に不死川もいて、なし崩し的に負けたらペナルティ有りのゲームに巻き込まれた。 そして案の定負けて誰かに告白をしてOKをもらってくることに…。
実際に成果を出している人間の言う事だ。 自分に完全に当てはまるという保証はないが、ある程度は効果のあるものなのだろう。 錆兎の家に行ったあの日からずっと、実弥は自分を律しながら暮らしていた。
こうしてお土産は帰りまでいったん冷蔵庫や冷暗所行きで、3人は呑みに戻る。 ──ということで不死川は土産もあるし今日は遅くなっても帰宅ということで、宇髄は? と、明日も仕事だというのにぐいぐいと酒を飲みながら錆兎が言う。
なんと…錆兎の目的は撃退したやつらの身元をさぐることだったということか…。 てっきり糾弾されると思って戦々恐々としてここまで来た実弥は一気に力が抜けてしまった。