kmt 人生やり直しバトル
「そもそもが…最初の人生の時に鬼になった元月彦…無惨に遭遇したことがあるんだが、俺が斬り損ねた無惨を射抜いたのは義勇の方だったしな」 錆兎は強いんだっ! と義勇が誇らしげに自慢するのはよく聞いていたが、逆は初めて見る気がする。
義勇…と、そう言葉に乗せる時の錆兎の声はなんというかとても優しく甘やかになる。 ああ、この淡々とどちらかと言うと本質が武に偏った男がこんな声で呼ぶのだから、それはそれは特別なのだろう。
──今から900年ほど前のことだ… と言う言葉で錆兎の話は始まった。
水柱屋敷で真菰に原稿を渡しながら錆兎に面会を申し込むと、真菰に ──え~。錆兎疲れてるから、何かあるならあたしが聞くけど? と言われてしまう。
──さすがお館様!あの不死川の暴挙にはそんな深謀遠慮があったとはっ! ──無惨もあっさりひっかかりましたねっ
──なんだ、これはっ!!! 鬼の頭領鬼舞辻無惨の居城無限城。 今日も無惨の前にかしずいた童磨の頭が吹っ飛ばされている。
──今までほんっとうにすまなかったっ!今度こそ分かったっ! 玄弥との風柱屋敷での生活が始まったところで、実弥はきちんと真菰を通して面会を申し込んだうえで錆兎に頭を下げた。
錆兎に助勢を求められた!! それは実弥にとって快挙だった。
──俺に弟なんていねえっ! 数刻後、水柱屋敷の居間でそう叫ぶ実弥に、 (うわぁ…前世のアレ覚えててもそれ言っちゃうんだ~) と呆れる真菰。
──筆頭、連れて来たぜ~ あの話し合いから1週間ほど経ったある日、宇髄が動くズタ袋を抱えて水柱屋敷にやってきた。