姉を殺された後、一人生かされた義勇は鬼殺隊の裏切者の育て手の元で呼吸を学び、無惨の元へと連れて行かれる。
姉が殺されて以来ずっと”死にたくない”ということ以外の感情が消えてしまった義勇は、潜入した最終選別で宍色の髪の少年錆兎に出会う。
最終選別で他の候補者と同様に鬼の攻撃にさらされて怪我をしたり、優しい少年錆兎にそれを助けられたりしているうちに、義勇の中に怖いという以外の感情が徐々に戻ってきた。
錆兎が予定よりずいぶんと遅い時間に最終選別から帰還する。
そして師範の鱗滝に言った第一声は『鬼の毒について知りたいんです』だった。
元水柱の師範の元で修行した錆兎は最終選別でどこか儚い雰囲気の少年義勇に出会い、怪我をした彼を守って選別の時を過ごす。
義勇を守りつつなんとか最終選別を超えた錆兎だが、義勇は最初の怪我で鬼の毒が体に回ったらしく重体。
それを助けるべく、錆兎は鬼殺経験豊富な師匠が鬼の毒について何か情報を持っていないかと急ぎ狭霧山に戻る。
師範の元には姉弟子の真菰が帰っていて、弟弟子の炭治郎や禰豆子と共に出迎えてくれる。
そうして師範に事情を話して義勇の元に戻る錆兎。
医師から義勇は命を取り留めても完治はしないので無理は出来ない旨を聞くと、自分が一緒に暮らして支える決意をする。
義勇の師範である柳沢松庵が鬼と通じていたということがバレかけているらしい。
意識が戻らぬふりで職員の会話からそれを知った義勇は追及されないように記憶を失ったふりをすることにする。
その錆兎に姉弟子の真菰も紹介されて、なんと彼の師範の元へ顔見せに行くことになった。
自分が鬼側の間者だと分かって錆兎に迷惑をかける前に錆兎の師範に殺してもらおう…そう思ってそれを申し出た義勇だが、信じてもらえず、むしろそれを知った錆兎は義勇を守っていかねばという気持ちを強くする。
義勇と共に初任務に就く錆兎。
その時になりたての音柱宇髄天元と反骨精神旺盛だが根は優しい隊士不死川実弥に出会う。
鬼との関与を知られて錆兎に迷惑をかける前に死ぬ…それを目標にしている義勇は任務のどさくさに紛れて死のうとするが錆兎と不死川に阻止をされ、宇髄のお預かりになるが…
宇髄はお館様から今回ただの鬼狩りだけが目的ではない特別な任務を与えられる。
それは次代の水柱候補の少年が親しくしている相手が鬼と通じているかどうかの調査だった。
任務後、仲良くなったらしい錆兎と実弥の様子に、今度は実弥の身辺調査の必要性を感じる宇髄。
互いに思いやる錆兎と義勇を見て、自身が失った自分が守りたかった弟妹の代わりに二人のことは絶対に守ってやろうと決意を新たにする実弥。
錆兎に休養を取らせるため、錆兎が寝ている間の見張りを引き受ける実弥。
怪しい奴らが訪ねてくる中、ある日忍び込んできた宇髄。
一応話をして互いに今は信用は出来るということで協力体制をとることにする。
最終選別から2年。錆兎は水柱になっていて、義勇はその錆兎と一緒に暮らしていた。
幸せだが錆兎のためを思えば自分は自主的に彼の前から消えてやらねばならない…そう悲しい思いを抱え続けている。
義勇の様子がおかしい。そして自分も何かおかしい。
その様子から錆兎は義勇が同性相手でも子を産めるΩと呼ばれる希少種であることを悟る。
自分が子を産めるΩだと知った義勇。
万が一にでも錆兎と子を作ってしまったりすれば錆兎に迷惑がかかると、思いつめて家を飛び出す。
任務帰りに上弦の参に出くわして殺されかける実弥だが、いきなり姿を消す鬼。
戻った鬼の腕には見覚えのある相手が抱えられていた。
任務中に実弥からの鎹烏で義勇の容態が悪化したことを知る錆兎。
急ぎ戻って意識の戻った義勇にいかに自分にとって義勇が必要であるかを伝えた上でずっと一緒にいてくれと哀願する。
自分が傍に居ると錆兎に迷惑がかかると泣く義勇に錆兎はあれこれいう奴には全ては自分たちを出会わせた神様のせいだと言えば良いと説得する。
全22話完
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