アーサーさんが頭を打ちました 目次
アーサーさんが頭を打ちました前編 ちょっとした事故でイギリスの頭をドアに強打させてしまったスペインは、それが原因で記憶を失ったイギリスを自宅に連れ帰って面倒をみる事にした。 アーサーさんが頭を打ちました中編 自宅で記憶の戻らないイギリスの面倒を見ているうちに、ど...
アーサーさんが頭を打ちました ばかっぷる
「ご、誤解だからねっ!!お兄さん何もしてないからっ!!!」 ピョン!と慌ててイギリスの上から飛び退いて、窓際に張り付くフランスには応えず、スペインはまずベッドに向かう。
「それで?お付き合いしてたら最終的にしたいよね?何か問題?」 さっさと話を聞いてお引取り願おうと思って諸々をスルーして先を促すと、イギリスの大きな目にみるみる間に涙がたまっていく。 最終的にヒックヒックとしゃくりを上げ始めるイギリス。
「で?なんなのよ?喧嘩…はないよね?スペインはもうお前が何やっても可愛いもんね。」 そう、数百年間あれほど嫌っていたにも関わらず、いったんイギリスを可愛いと認識してからのスペインは尋常じゃないほどの愛情をイギリスに傾けている。
「喜べ、ヒゲ。相談してやる。」 ヨーロッパ会議を明日に控え、某超大国から避難していたフランスがパリの自宅へ帰り着くと、そこには当たり前に腐れ縁が居座っていた。
アーサーさんが頭を打ちました
「よく抜け抜けと顔を出せたなっ」 長期休暇を取って遊びに行った先の日本で、スペインとイギリスの関係を知った日本にスペインの自宅へと逆戻りさせられたフランスを待っていたのは、ボキボキと怖い笑顔で指を慣らすイギリス。
馬鹿っぷる誕生 男のくせに可愛らしいほど柔らかい震える唇。 スペインがソッと自らの唇を触れさせると、ドン!と肩を押された。
記憶喪失-その後ver.E 「アーティー、何か食べられそうか?なんか食べたいモンあったら何でもいい?」 消化の良さそうな食事、スープ、フルーツからデザート類まで各種取りそろえた大きなトレイを手にスペインが戻ってきた。
イギリスさんの混乱 身体はふわふわと温かいモノに包まれ、そこら中に美味しそうな匂いが漂う。 匂いの正体を確かめようとヒクヒクと鼻を動かすと、
世紀の馬鹿っぷる誕生まであと少し… 「ね、スペイン。お前さ、坊ちゃんの記憶が戻ったらどうする? また素直じゃない態度になるかもしれないけど?」 フランスは最後になるかもと思いながら、おせっかいを焼いておく。
諦める愛、諦めない愛 「アーティー、しっかりしいや。親分がついとるからなっ。」 再度熱を出して眠っているイギリスにポロポロ泣きながらそう語りかける旧友を、今、フランスは信じられない思いで見守っていた。 色々驚く事ばかりで、フランス自身にも考える時間が必要だった。
パニック&パニック&パニック お…怒ってるっ!もうダメだっ!!! そのスペインの勢いに、イギリスは思わず逃げ出した。
幼馴染と初恋 大陸で多くの国に囲まれて育ったフランスは、物心ついた頃から世の中の道理というのは知っていたし、国としての感情と自分個人としての感情を分けなければいけないのも、また知っていた。 自分で言うのもなんだが器用な性格で、そのあたりの折り合いをつけるのも上手だったと思...
お兄さんは心配性 「今日で4日か…」 フランスがそう言ってため息をついているのは自宅ではない。 ロンドンにあるイギリスの自宅。
スペイン親分の暴走 「さ、寝間着も汚れてもうたことやし、着替えついでに風呂はいろか~」 現実の記憶の夢からイギリスの関心を遠ざけようと、スペインはことさら明るくそう言い放った。
イギリスさんの悪夢 イギリスを自宅に連れてきて4日ほどたった。 熱もだいぶ下がってきたし今日は風呂に入れてやろうか…。 スペインはそう決めて、うつらうつらしているイギリスが目を覚まさないうちに…と、風呂の準備をする。
スペイン親分の幸せな日々 結局イギリスは風邪を引いたらしい。 朝…スペインは抱え込んだまま寝たイギリスの身体が熱い事に気づいた。 高いというほどではないが熱があるようで、少し顔が赤く、目が潤んでいる。
スペイン親分、萌えの世界を知る イギリスを一般の客室に案内して自室に戻ったスペインは、軽くシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ。
スペインさんは絆されたようです 「ほい、お待たせ。」 ショコラータの入ったマグカップを渡してやると、イギリスの顔がぱあぁっと輝く。
イギリスさんを誘拐しました 「ええ子やな、その辺に座っといて。今ショコラータいれたるわ。」 スペインがそれからまず行ったのは、イギリスをスペインの自宅へ連れ帰ることだった。