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こうしてこの一件で、今後二人がいつも一緒にいる事に対して、みな当たり前の認識を持つようになった。 ベタベタくっついていても、それぞれの思う人間関係像に変換して微笑ましく眺めている。
その間もずっと泣いているアーサーに少し困った顔で笑って、アントーニョが 「可愛え親分のお宝ちゃん、そろそろ泣きやんだって?」 と、額に唇を寄せれば、可愛い可愛いアントーニョの宝物は大きな涙いっぱいの目でアントーニョを見上げて睨んで見せる。
「トーニョっ!!トーニョ怪我っ!!!」 ただいま~と自宅のドアを開けると、エリザのところに預けたはずの、最愛の天使が涙目で飛び出してくる。
87:人目のお友達 とりあえずさ、流れがトーニョとアーティの事から、完全に祈愛が腐女子な方向に行っちゃったね(´・ω・`)
74:人目のお友達 ようは…祈愛と一緒に飲んだウェンズディの女記者がへべれけになって聞き間違えた事が原因ってこと?
65:人目のお友達 でも今回ので余計にトーニョのファンになったよ、私。
56:人目のお友達 『全力で守る言ったからには、自分の何を犠牲にしてもどれだけ血を流しても守るつもりです』 って……もう本当に3次元の人間? こっちが色々ショックで死にそうだけど、禿げ萌えた…。
43:人目のお友達 ちょ…トーニョ泣ける。マジ泣ける。 自分のことなら何書いてくれても良いからアーティはやめてくれって…もう画面が涙で見えない(T^T)
32:人目のお友達 …なんだか心配になってきた…トーニョ一人で本当に大丈夫?(^_^;)
17:人目のお友達 それdisりやがった浅葱祈愛、マジ許さねえっ!!
「まじか、あのめちゃくちゃなカオスさが全部計算ずくかよ~~!!」 後ろにひっくり返って、そのまま畳の床に寝ころぶと、見慣れたクリーム色の天井を眺めつつ、ギルベルトはくしゃりと自分の銀色の前髪をつかむ。
4:人目のお友達 雑誌は立ち読んだけど…(こんなふざけた戯言書く出版社に400円と言えども寄付したくないっ(-_-#))
【浅葱祈愛】天使ちゃんと親分を応援するスレ【許すまじ】 1:人目のお友達 売り出しホヤホヤ、アイドルユニット悪友の弟分?天使ちゃんことアーサー・カークランド君について語るスレ別館です。 今回は緊急に別スレ作りましたっ! アンチはつ【出口】
「ほなら…なんで自分の女優のイメージに傷つけてまであんな風にかばってくれたん?」 そう、自分じゃないと嘘をついても仕方ないが、だからと言ってそれならなおさらあそこで自らの発言のせいだと嘘をつく意味もない。
スタジオ内は一応まだ殊勝な顔で…しかしようやく駐車場について愛車に乗ると、アントーニョはようやくホッと一息ついて、その顔に安堵の笑みが浮かぶ。 鞄を後部座席に放り込み、運転席でシートベルトを付けてエンジンをいれた瞬間、震える電話。
「わけわからん環境やったら皆とりあえず説明して欲しいて話すんの待つやろ? 学校の教室の退屈な授業みたいなんやったら、騒ぎ出すやん。 退屈せん環境で、退屈せんパフォーマンスしながら、自分の言いたい事主張すんのが一番や。
「は~。疲れたわぁ~」 会見が終わって楽屋に戻り、即ネクタイを引き抜いてスーツの上着を放り出すアントーニョ。 こうやって楽屋にいる時にいつも一緒のアーサーがそばにいないのは、本当に何ヶ月ぶりだろうか…。 ホッと一息つく時にだきしめる細い身体がないのが妙に寂しい。 ...
「…………」 あっけらかんと言う祈愛に、アントーニョは頭を抱えた。
「ちょっと良いから聞いてっ!」 との祈愛の声に、記者団が食い入るように祈愛に注目する。 そうして少し静かになったところで、祈愛はウェンズディの記者の方に視線をやって、
むしろアントーニョと記者を交互に撮影しているところもあるようで、こちらもこちらでここまでとなると引っ込みがつかなくなってきたようだ。 とうとう口を開きかけた時、いきなり乱入者が現れた。