青い大地の果てにあるもの_an
「ルート、どうしようっ!俺ちっちゃなままかもしれないよっ!!」 とりあえずルートヴィヒの部屋に戻ってふたりきりになっても、泣きながら手足をバタバタさせるフェリシアーノに、ルートは少し困ったように眉を寄せた。
レインが食堂に入って行くと、何故かアイラとアントーニョが和んでいた。 「アントーニョさん、ちょっと話が…」 と、とりあえず声をかけたもののどうしたものかと思っていたレインの足元を、黒い不気味な生物が横切った。 「きゃあぁぁあ!!!!!」 悲鳴をあげて飛び退くレインに向...
「な~、やっぱし可愛え方がええんかなぁ?」 来ると言ったアーサーが何故か来るのに随分時間がかかっているので、その間にダメになったプチフールの代わりを作ろうと再度試作品作りを始めたアイラの後ろで、その手で器用に飾り付けられるプチフールを前にため息を付くアントーニョ。
こうして二人が庭師の妙香がいるであろう中庭についた時、そこには妙香と一緒にもう一人、ブレインの作業員のレインがいた。
「不審な影ねぇ…大きさは?お二人くらい?」 ミクはひと通り騒いで落ち着いたのか、真剣な眼でキーボードに指を滑らせる。 ディスプレイにはいくつもの画面が開いては消え、やがてピタっと一つの画面で止まった。
「……っっ!!!!」 アーサーとフェリシアーノ…チビ天使組をこっそり少し大きめのポーチの中に忍ばせて羽子がまず向かった先は、ブレイン本部。 そこにはやはり乙女ジャーナルつながりの知り合い、ミクがいる。
事の起こりは今朝のこと、最近少し沈みがちだった双子の兄ロヴィーノが珍しく鼻歌まじりにキッチンに立っていた。 物腰がぶっきらぼうなロヴィーノは対人間関係に関しては不器用なのだが、実は手先は非常に器用だ。 スラリとした細身の身体に黒いエプロンをまとい、くるくるとピザ皮を作ってい...
「羽子、助けろっ!」 世界の警察ブルーアースの本部に与えられた部屋の中で寛いでいた羽子の目の前に現れたのは、掌に乗ってしまうくらいの大きさの可愛らしいアーサーとフェリシアーノ。
遠征前… 「部屋でお茶淹れろよ…」 遠征の打ち合わせ後、自室に戻る途中でアーサーがうなだれるアントーニョにポツリと言った。
遠征計画 「正直…きついな、これは。」 出動組が研究室につくと、すでにジャスティス全員が揃っていた。 他にはブレインからローマとロヴィーノ、そしてフリーダムからギルベルトもいる。
敵襲っ! スタンダードなタキシードの面々の中でいきなり現れた舞台衣装のような派手やかな衣装の6人に会場がわぁっと沸き立った。 その会場に満足気にはしゃぐ乙女達を見て、フランシスは苦笑した。
宴の前に… 「タマめっちゃかわええ~~!!!!」 「どこがだ~っ!!!!」 桜…もとい乙女ジャーナルの乙女達に着せられた真っ白なふわりとしたチュニック。
お留守番 『おっかえり~、タマv』 翌日、桜と衣装の打合せをして若干疲れて自室に戻ると、いきなり日本語が振って来た。
乙女の本気・お兄さんの苦笑 「え?君も?」 これで今日、明日、明後日の3日連続の休暇願いが2人目。 フランシスは一応了承しながらもため息をついた。 そうしているうちに3人目が休暇を願い出て来て、さすがにフランシスも苦い笑いをもらす。 「なんか…さっきから君で3人...
お部屋訪問 乙女達の援軍にひとまず安心して、アントーニョはアーサーの病室へと引き返した。 今日は退院…というか、医務室から部屋へ戻る日なのだ。
親分の憂鬱・乙女達の援軍 「ぎ……ギルロヴィきたぁ~!!!!!」 ティナ提供の映像を見て、きゃあぁあ~!!!と、抱き合って叫ぶ妙香と羽子。
乙女の野望 「天使組…ああ、天使組萌え…」 セキュリティ管理をしているティナの元へはちょくちょく乙女ジャーナルの乙女達が集う。 今日もそんな感じで医務室にある監視カメラ目当てで来ていた羽子と 妙香 は、二人で手を取り合ってはしゃいでいた。
天使組 「ゴメン。ほんっとにゴメンネ」 あの本部急襲の日から毎日、フェリシアーノがいまだ病室のアーサーの所を訪ねてくる。
相互理解的和解が生む友情以上の関係?その後 こうして夕方まで休んで戻ったロヴィーノが翌日半休を取って午後にブレイン本部のドアをくぐると、何故か一斉に視線が自分に向けられている事に気づいた。
相互理解的和解が生む友情以上の関係?私室編 頭が痛い...気持ちも悪い...。 ウッと吐き気にうめくと、すかさず柔らかい布が敷き詰められた袋が口元に差し出された。