Seal-封印・番外_4

花嫁の誤解 ――あかんわぁ…やっぱりホテル取らせよか…… ああ…やはりダメなのか…と、イギリスは絶望した。 500年前の中性的な頃ならとにかく、さすがに可愛いとかそういう言葉とは無縁になった今じゃもう無理なのだ。

Seal-封印・番外_3

花婿の葛藤 さきほど抱き上げた時の度を超えた軽さもだが、すぐ顔色を失くす丈夫でない身体も、本当に変わった方が良いところが未だ変わっていない。

Seal-封印・番外_2

年月 「随分と長い時間たってもうたけど…欧州内で争いがなくなった今やったら何も心配することないなぁ。」 しっかりとイギリスの手を握ったまま買い物袋を片手にスペインが言う。

Seal-封印・番外_1

混乱 極々普通の二国間会議のはずだった。 なんの問題もなくお互いサインをして書類を交換し、さあ帰るか…と立ち上がる。 今から帰宅すれば夕食時には自宅につけるか…そんな事を考えていたら、事態は起こった。

Seal-封印_後編_5

流れ始めた時間 「ちょ、どないしたんっ?!!」 見る見る間に青ざめる顔…。 昔はこんな顔色になっているのをよく見た。 まだ国力も低くて身体も弱く、本当によく体調を崩してはスペインをハラハラさせたものだった。

Seal-封印_後編_4

消えた事実 「嘘や…どうして?」 それは受け入れがたい現実だった。 イングランドが帰国してからかなりの月日が経っていた。 容態を聞いても教えてもらえず、当然返してはもらえない。 何度も何度も問い詰めてもナシのつぶてで、焦れたスペインがもういっその事王の許可...

Seal-封印_後編_3

愛国者 こうしてイングランドは使者とともに自国へと戻された。 実に60年ぶりの自国である。

Seal-封印_後編_2

別れの足音 「え…?イングランドを?」 久々に城に呼び出された。

Seal-封印_後編_1

破綻の足音 国の化身の存在は一部の王族と貴族しか知らない。 特にイングランドは元々城で生活せず、しかもここ数十年に渡ってスペイン帝国内のスペインの邸宅で暮らしていたため、その存在は知っているはずの王族にすら、ほぼ忘れ去られていた。

Seal-封印_前編_9

愛情生活 かなり衰弱していたイングランドの様態は一進一退を繰り返しながら、それでも1週間ほどで危険な状態を脱して2週間で起き上がれるようになった。

Seal-封印_前編_8

病 館に着くと使用人が用意していた湯にイングランドを浸からせて、自分はそのまま服だけ着替えてタオルでグシャグシャと髪を拭く。

Seal-封印_前編_7

妖精の国の花嫁 ――イングランドの化身は森で妖精達と住んでいて、妖精たちと心を通わせる そんな話を聞いた事がある。

Seal-封印_前編_6

太陽の国の花婿 ちらりと王に視線を向けて、その後、現状を見ないように目を伏せていたが、そこに自分と同じ存在がいるのは薄々感じていた。

Seal-封印_前編_5

悲運の花嫁 「…スペインへ?」 それは突然の宣告だった。 そう…申し入れではなく、宣告。

Seal-封印_前編_4

輿入れ 「遠路はるばるようきはった」 謁見室ですらない、王の執務室。 スペイン国王は椅子から立ち上がる事もなく、極々普通に声をかけた。

Seal-封印_前編_3

ロイヤル・ウェディング 1501年11月…アラゴン王フェルナンド2世とカスティーリャ女王イザベル1世の末娘カタリーナ・デ・アラゴンがイングランドのヘンリー7世の長男アーサー王太子に嫁いだ。

Seal-封印_前編_2

二国間会議 「じゃ、この件はそういうことで…」 イギリスとの二国間会議。 それほど揉める案件でもなく、スペインとイギリス双方が2枚の書類にサインをすると、それを双方1通ずつ持つ。

Seal-封印_前編_1

プロローグ ――Key…鍵… それと宝箱らしき小箱が目の前にあれば、開ける開けないは人によるが、誰しも好奇心はそそられるだろう…。