ツインズ! 目次
1章─アリス視点-彼女が可愛いを諦めたわけ 2章─アリス視点-残酷な優しさ 3章─アリス視点-双子の約束 4章─アーサー視点-逆さまツインズ 5章─アーサー視点-チェンジ! 6章─アーサー視点-満員電車は危険がいっぱい 7章─アーサー視点-アリス...
ツインズ!
アリス視点 彼女が諦めるのをやめたわけ4 あ~あ…言っちゃった… 警察署を出ると、がっくりと力が抜ける。 思えば父に意見したなんて初めてのことじゃないだろうか…。
アリス視点 彼女が諦めるのをやめたわけ3 ということで、半ば一目ぼれと言う、実にこれまでの自分らしくないと思える形でげっとした年上の彼氏は、恋愛という事になるといちいち照れる可愛い一面もあったが、人生経験はアリスよりずっとあって、苦労もたくさんしていて、付き合えば付...
アリス視点 彼女が諦めるのをやめたわけ2 ──どうせあたしは可愛くないもの。 こうしてコートを乾かしてもらって淹れてもらったコーヒーで温まって、髪が傷むからとシャンプーで洗ってもらっている間、ちゃんと手入れをしろと何故か上から目線で言われた言葉にそう言って唇...
アリス視点 彼女が諦めるのをやめたわけ1 「パパが捕まったぁ??」 アリスが高校から帰ると、ちょうど母が身支度をしていた。 父親が今警察にいて、身元引き取り人になって欲しいと電話がかかって来たというのだ。
ギルベルト視点 そうしておとぎ話の終わりは常にめでたしめでたしである2 思えばほんの 2 年前、全く身も知らぬ間柄であった 2 人が、互いに断るつもりで待ち合わせの場所に赴いたのが、こんな風に様々な障害を乗り越えて一生を共にしようとしているきっかけだったと思う...
ギルベルト視点 そうしておとぎ話の終わりは常にめでたしめでたしである1 「へ…?父親??」 結局その後、警察が来た。 そして救出。 ギルベルトは気を失っているお姫さんに付き添っていて、後の事は全てエリザがやってくれたらしい。 色々ショックが大...
ギルベルト視点 間に合わぬ王子は慟哭する 運が良かったのだろう。 随分と頑張ってくれるタクシーだった。
アーサー視点 捕獲 トランクの中に押し込まれていたので視界的には何もわからない。 頼りの耳にしばらくは入って来ていた他の車の音が入って来なくなった時点でアーサーは恐怖した。
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり6 速報:ギルベルトの天使は羽根で飛んだのかと思うほど素早かった 本当に、お姫さんが駆けだしてから店を出るまでほんの 10 秒ほどだと思う。 なのに街の人ごみの中に消えたお姫さんの姿を瞬時に見失う。 ...
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり5 こうして辿りつく宝石店。 「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」 と言われる時点で、もう一見ではないのがわかる。 それどころか 「店長でなくてよろしかったのです?」 とさらに続けら...
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり4 「あんたが可愛い男の子と結婚したいって聞いた時はびっくりしたわ。 でもまあ…昨今はあんた好みの初心でどこか脆い守ってあげたくなるような子って、女で探すより男の子探した方が早いっていうのは前々から思ってたけど」...
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり3 こうして色々をつらつらと考えている間に目的地へ。 元々 10 分前行動を心掛けているのだが、今日は特に自分の用事でつきあってもらうので遅刻はできないと、それより多少早く着くように出て来た。
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり2 ということで指輪購入の Xday 。 これまで 2 年間、不安だろうと言う事でなるべくお姫さんを 1 人にしないように、誰かしらが極力一緒に居るように努めて来たし、今回自分が出かけるにあたって誰もいなくなる...
ギルベルト視点 エンゲージリングはトラブルの始まり1 アーサーが高 3 の 2 月の終わり。 3 月 3 日生まれのアーサーの誕生日がもうすぐ来る。 そしてそれはギルにとって特別な事を意味する。 そう、高 3 の誕生日を迎えると言う事は、アーサーが ...
アーサー視点 ラプンツェルは嫉妬する5 目の前に止まる、どこかで見たことのあるような車。 キキ~!!とタイヤをきしませて止まると、いきなりドアが開き、出て来た男に殴られた。
アーサー視点 ラプンツェルは嫉妬する4 しばらく2人で指輪を見た後、彼女は別に何かを出してきてもらってそれを見ている。 幸せそうな2人… 自分自身に引導を渡すため、少しでも可能性にすがってギルの幸せを邪魔したりしないように…と、アーサーはその2人の様子を...
アーサー視点 ラプンツェルは嫉妬する3 (やっぱりカッコいいなぁ……) いつもは隣にいるので、そう言えばこうして少し離れて自分に注目をすることなく 1 人でいるギルを見るのは久々な気がする。 それにアーサーと居る時はいつも笑顔だったから、笑みを浮...
アーサー視点 ラプンツェルは嫉妬する2 元々友人関係を望んだのはアーサーの方だった。 あの時はアリスの代わりでアリスのふりをして、本当なら交際を断らなければならない立場だったから…。 でもアーサーは確かに思ってしまった。 ギルと一緒に居たいと...
アーサー視点 ラプンツェルは嫉妬する1 「今日はルッツは部活だし、親父は外せない仕事、俺様はちょっと野暮用だから、可哀想だけど家で大人しくしててくれな~」 土曜の朝のことである。 いつもは誰かしらいる家も、今日は皆予定があって不在らしい。 ギルは...