kmt ヤンデレパニック錆義
「病んでるよな…」 夕凪姫乃が警察に連行され、海陽生徒会役員一同が見回りに戻って行った後、錆兎はぽつりとつぶやいた。
初めて死体に触れた…。 前も一度殺人事件に巻き込まれて来たが、死体に触れたのは初めてだ。 しかも…まるで自分が殺したかのように絞殺体の首にかかっていた自分の手…。 死体も死体に触れた事も今の自分の状況も全てが恐ろしすぎて、善逸はパニックを起こしていた。 ...
とりあえず義勇を着替えさせて錆兎は宇髄と甘露寺と共に義勇を連れて職員室へと向かう。 事情を説明する甘露寺に青くなる教員一同。
「…義勇は?」 義勇のジュリエットで大はしゃぎの女子高生達はそれとは別にクラシカルな海陽の生徒会役員仕様の制服もお気に召したようで、錆兎と宇髄はやはり写真撮影の嵐になっていたのだが、ふとジュリエット撮影隊の方の花係がこちらへ移動してきたのに気づいた錆兎は義勇がその場に...
「宇髄さぁ~~ん!!おまたせしちゃいました?」 それからほんの 2,3 分ほど後、校内から手を振ってくる女子。
待ち合わせ時間は 10 時でその 10 分前に聖星についた善逸だが、正門前に見えてきた 3 人を見て、正直このまま帰ろうかと思った。 だって、なんだかキラキラしすぎだ。
待ち合わせは 10 時正門前。 9 時に出れば十分間に合う訳だが 7 時起き。 服を引っ張りだして取替えひっかえしてはため息をつく。
こうして錆兎は善逸を自宅まで送り届けて寮へ帰ると、相変わらず階段前ロビーで役員周りとたむろしている宇髄に、 「宇髄、彼女が元聖星って言ってたよな?今でも知り合いいるか?」 と、声をかける。
あの日から 2 日後の月曜日。 昼休みに炭治郎から電話報告を受けたところによると、どうやら宇髄の言った通り炭治郎のクラスメートがたまたま ”タンジロウ” という名前で炭治郎に似たキャラを作ってオンラインゲームをやっていたらしい。
「今日俺いきなり知らない女子高生に 結婚してくれ って言われたんだ。 でさ、全然知らない子だったから 人違いですか? って聞いたら、実名だされてなっ。 いきなり叫ばれたし、そのままだと周り中に誤解されるしで、しかたなしに話聞く事にしたんだ。 で、 俺達は初...
時はさかのぼってその日の昼 「え?ええ??いいの?なんかめっちゃ高そうなんだけどっ!!!」 善逸が連れて行かれた店はなんだか格調の高そうな店だった。
宇髄たちと分かれて数時間後、デザートバイキングのレストランを出たところで、 「休日だけでいいから煉獄の胃袋が欲しい…」 と、口を尖らせる義勇に 「全て一口ずつは食ったろう?」 と、錆兎は苦笑する。
kmt ヤンデレパニック錆義 目次
1_ヤンデレ来たる! 2_怒りの善逸 3_とある休日 4_ステーキハウスにて1 5_ステーキハウスにて2 6_ヤンデレ台風進路変更1 7_ヤンデレ台風進路変更2 8_ヤキモチ合戦攻防戦 9_電波対決 10_拉致されたジュリエット 11_襲われたジ...
その日は土曜で学校は半日。 楽しいには楽しい放課後ではあったが、家に帰っても誰も居ない。 こんな時に彼女でも居れば…などと前日に炭治郎に愚痴を言うと、 ──暇なら俺と遊びにでも行くか? と、実に炭治郎らしい反応が返ってきて、まあ彼女じゃなくても友人と過ごす...
「あのっ、結婚して下さいっ!」 「はいぃ??」 いきなり…本当にいきなりだった。 帰宅する学生でにぎわう駅のど真ん中。 炭治郎は突然後ろから腕を掴まれた。