学園警察A&A
エピローグ 結局…スミスはその後自首をして、全てを自白した。 動機は痴情のもつれ。 スミスはカールに手を出したものの、別の生徒が気になりだしてカールに別れを切り出したが、別れるなら関係を学校側にばらすと脅されて殺そうと思ったらしい。 別れ話をいったん撤回して謝って、実...
罠 (夜中にこっそりなんて、ホント怪しい奴みたいだよね…) (しゃあないやん。見つからないようにやらなあかんし) (…こんなもんでいいか?) (…ああ、そんなもんか…) (植木鉢…もってきたよ) (おっけぃ、それに土少し入れてくれ) (あとは…朝を待って、外出...
「…で?なんであの子自分の部屋からあんなんで出てきたん?」 部屋に入るなり眉間に縦皺でそう言うアントーニョに、ギルベルトは隠すことでもないので 「あ~、なんだかお前に見限られたって泣きながら部屋来たから、そのまま話聞いてやってたんだけど?」 と答える。
焦燥 あ~やってもうた…と頭を抱えてしゃがみこんでも事態は変わらない。 アントーニョはしばらくしゃがみこんだままどっぷり落ち込んでいたが、やがて重い腰をあげて、部屋を出た。
「んで?泣きたいだけなら泣いてても良いし、話したきゃ聞いてやるぜ?」 アントーニョの部屋を飛び出して、気づけばバイルシュミットの表札を探していた。 幸い極々近く、アーサーの部屋の隣の隣の隣だったギルベルトの部屋のドアを恐る恐る叩いてみれば、カチャリとドアを開いて顔を出したギ...
ギルベルト 「ほら、飲めよ。」 コトリと目の前に置かれるマグ。
「あ、あーちゃ…」 昼休みがそろそろ終わるので、教室に戻ると、ちょうどアーサーも戻るところだったらしい。 声をかけて駆け寄ろうとしたアントーニョはピタリと足を止めた。
疑惑 思い切り込み入った話をする気満々だったアントーニョは食堂でテイクアウトのサンドイッチを買って、フランシスを半ば強引に空き教室に連れて行く。
学校生活 「この問題は…、カークランド、解いてみろ。」 科学の時間、教師に言われて立ち上がったアーサーは白墨を手にスラスラと黒板の問題を解いていく。
考察 ――毒物が混入されていたのは、被害者の紙コップ…物理的に毒が混入できた可能性があるのは、ジュースと氷と紙コップか…。 アーサーは紅茶のマグを片手に分厚い資料に目を通しつつ、そう、つぶやいた。
再会 「…なんでお前がここにいる?」 指令の通り、手荷物を部屋に置いて、今回の仕事の相棒がいるはずの寮の隣の部屋のドアを開けると、そこには先に来ていたためすでに荷解きも終え、普通に机に向かっていた相手が目を丸くしている。
プロローグ 「ちょ~、俺今の学校、気にいってんねん。転校はほんま堪忍してや。」 立派な執務室に呼び出されて、思い切り嫌そうな顔をする男子高校生……。