ソレが問題だ
ギルベルトの友人はにぎやかな男達だった。 フランシスとアントーニョ。 どちらもギルベルトと同じく財閥の総帥の親族だとのことである。
まったくもって驚いた。 自分でも何が起こったのかわからない … 。
「かっわかわええぇぇ~~~!!!」 はしゃぐアントーニョ。 それを押さえるフランシス。 招いた別荘でアーサーと並んで出迎えたら、もう想像していた通りの光景だ。
…悪い…限界だったんだっ!!! 最終兵器なはずの悪友たちを呼び出したのは、それからたった 2 日後のこと。
こうして 新婚ごっこは 波乱含みで始まった。 だが、おそらくリカバリはできたのではないかと、ギルベルトは思っている。
それでなくとも色々大変な状況なところにとんでもない秘密をかかえてしまった気がする …
せっかくだから驚かせようと、昨日別荘についてから一度も案内しなかったサンルーム に初めて案内した。
別荘についてからずっと、アーサーははしゃぎまくりだ。 食事の食器も可愛らしいものをと思って、ロイヤルアルバートのトランキュリティシリーズで揃えてみたし、それを並べるダイニングテーブルには当然白いレースのテーブルクロス。 もちろんそこにはアーサーの大切なティディを座...
「うああっぁぁ~~!!!」 アーサーを降ろして玄関のドアを開け、別荘の中に入るとアーサーが歓声をあげた。 その嬉しそうな声を聞けただけで、準備した(正確には ” させた ” )甲斐があったというものである。
こうして 1 週間後 … 二人して楽しく選んだ家具が設置されているはずの別荘にわくわくしながら GO !することにする。