舎人サディクが仕えるのは、帝の息子アントーニョ。
帝の一番のお気に入りと言われ、花の都で権勢をふるっているように見えるアントーニョだが、実はままならぬ気持を抱え鬱々としていた。
弐ノ巻_恋の目覚めは紫
理想の愛を追い求めつつ挫折続きで落ち込むアントーニョ。
あまりに落ち込む主人にサディクが思いきって勧めたのは、理想の恋人を見つける事が難しいなら理想の恋人を育てる事だった。
幼い日…アントーニョが理想の愛を求めてさすらうようになった愛に対する飢餓感のきっかけ。
四ノ巻_夏の嵐の朧月夜
アーサーを得て昔の飢餓感を脱したアントーニョはそれをエンリケに報告して安心してもらおうとするが、エンリケに彼の甥であるアーサーを返せと言われて…
五ノ巻_陰謀
アーサーを巡ってエンリケと対立する形になったアントーニョ。飽くまで争いたいわけではないと東宮である異母兄のギルベルトに間に立ってもらおうと宮中に赴いたが、エンリケの策にハマって窮地に立たされる。
六ノ巻_流浪
エンリケの策略で無実の罪を着せられて他に影響を広げないために自ら須磨へと蟄居する事にしたアントーニョ。その主不在の二条の屋敷にアーサーを迎えに使いを寄越すエンリケ。
七ノ巻_終章
全てが解決後、須磨にいるアントーニョにそれを報告に行くアーサーと、それに随行するフランシス。
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