ヒロイン絶賛募集中06


アントーニョの私物げっとお!!!!

アーサーは心の中でガッツポーズした。

ああ、この腐れ縁もたまには役にたつじゃねえかっ!!
アントーニョの私物っ!非売品だぞ、非売品っ!!

浮かれるアーサーにフランシスは少し驚いたように笑う。

「坊っちゃんよっぽど惚れ込んでる彼女ちゃん?
坊っちゃんがそんなに嬉しそうな顔するの初めて見るよ」

呆れて聞いてくるフランシスには答えず、ただ今後の予定だけ聞く。



「来週の土曜日ね。お兄さんの家で着替えちゃって。
車でこっそり送るからさ」

と、普段なら何を言われても一言二言文句で返すところなのだが、素直にうんうんと頷いておく。



アントーニョに会えるっ!アントーニョの私物を入手出来るっ!

もうこの思い出で俺は生きていけるっ!!


帰り道、それはしっかり受け取ったアントーニョのサイン入り写真集をしっかりと抱えながら、アーサーはホクホクと笑顔で家へ帰った。



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