ショタペド戦士は童顔魔術師がお好き【第一章】10

爺:
皆様お待たせしました。誘導成功です。
たった今…爺は天使君がアントーニョさんの部屋へ入っていくのを確認。
今のところまだアントーニョさんは部屋に戻ってないもようですが…戻った時に何が起こるのか楽しみです((o(´∀`)o))ワクワク

姐さん:
ただいま~。たった今アントーニョも自室にin
あいつの魔術師嫌いは筋金いりだけど、天使君、聞く限りではあいつのショタペド心を充分そそると思うから、たぶんいけると思う。

爺:
多分…では困ります。天使君は私の天使なので、扱いがひどいようなら一緒に城を辞する覚悟ですが…

姐さん:
ああ、ごめん。言葉のあやよ。
大丈夫っ!あいつは魔術師嫌いは理由がある理屈的なものだけど、ショタペドは本能だからっ!
あいつからショタペドとったらもう何も残らないから。
まあ…万が一あいつがダメでも、まだ3馬鹿のうち二人残ってるし、誰かとはくっつけるから安心してっ!

会員3号:
それにしても…爺さんと姐さんが同室になられるなんて…
ああ、最強のコンビですね(*´д`*)

会員8号:
天使君とアントーニョ様が同室なんて…
今お二人がどんな事になっているか想像するとwktkしますっ(*ノェノ)

会員2号:
本当にっ。日々の生活も仕事もいつでも一緒。
二人の甘々生活がこれから始まるかと思うと、もう…(*´艸`*)

会員11号:
ショタペド良いですよねっ!
何も知らない天使ちゃんに色々手取り足取り教えるアントーニョ様とか…
ああ、もうっ!萌え禿げそうっ(*°∀°)=3

会員7号:
引き続きお二人の報告を首を長くしてお待ちしておりますわ(=´∇`=)

姐さん:
任せといてっ!あいつ意外に嫉妬深いから、たぶんこっちが聞かなくても悪友二人を牽制するため勝手にしゃべるし、思い切り見せつけようとすると思うから()

会員3号:
嫉妬分萌え(*´艸`*)



「とうとうここまで来たわねっ」
エリザベータは魔法の水晶球を埋め込んだ石版から視線を外し、ペンを置いた。

【夢見る乙女の秘密の石版】

ごくごく一部のセレブな乙女達の間で流行っている離れた者同士が交流を持てるその石版は、人を見る目には定評のある爺ことホンダキクが特殊な趣味を持つ国内の貴族や良家の娘に売り歩いたもので、男同士の恋愛に萌える乙女達の宝物となっている。

最初はあちこちを渡り歩いていたキクが行く先々で出会った仲の良い男同士のエピソードなどを流していたのだが、やがてお忍びで他国を視察している親に随行していたエリザが石版を購入すると、そこに伝説の武器に選ばれた幼なじみ3人の話が定期的に流れ始めるようになった。

3人がそういう意味で絡むということはないが、アントーニョは度を越した子ども好きで、穿った目で見れば少年愛嗜好に見えなくもないし、フランシスは美しければ男女どちらでもという性的嗜好の持ち主で、ギルベルトは本人にそういう趣味はないものの女性の影が欠片もないので(以下略…ということで、妄想を多少盛り込みながら面白おかしく実況する日々。

そんな日々の中でキクは過去に魔物から助けてくれたアントーニョに憧れる可愛らしい少年アーサーに出会う。
一応アントーニョ達と違い一般人なので出会った瞬間の印象から天使君と言う仮名で語るアーサーをアントーニョに会わせてやろうというのが、このところの乙女の秘密の石版の会員達の計画で、それが本日叶ったわけである。
もうその盛り上がりはすごいものだ。
石版内は、今頃二人の部屋で起こっているであろう妄想で埋め尽くされている。

「とりあえず…明日が楽しみねっ!」
と、鼻歌混じりにその盛り上がりを眺めつつニコリと微笑むエリザに
「アーサーさんの幸せと乙女達の幸せ、一挙両得になればいいですね。」
と、こちらは早々に石版を閉じて荷解きをするキク。


城外の状況はとにかくとして、まだまだ平和な城内であった。




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