3人がブレイン本部に着いた時には、全員がすでに待機中だった。
それを
「お疲れ様。これで全員集合ね」
とカナエが二人をいつもの笑顔で迎える。
「さて…と、それじゃあどうしましょうか…。全員は要らないのよね」
と言いつつ考え込んだ。
「とりあえず天元君は戦闘見たいから決まりね。
ということで同じ遠距離の善逸君は待機組。
まだ天元君の能力を私が把握しきれてないから、不測の事態に備えて真菰ちゃんと錆兎君のどちらか…どちらにしようかしら……う~ん…錆兎君、かな?
あと一人は…しのぶ、いい?」
ここで通常ならもう一人ベテラン勢以外のアタッカー枠と言うことで、色違いのD-shopのワンピースを着て義勇としっかり手をつないだ状態の蜜璃よりは、すでにしっかりと戦闘用の制服を着こんでいるしのぶの方が早そうだと、カナエは妹の方に声をかける。
それにしのぶは
──もちろんよ!兄さんとの少人数の戦闘も久しぶりだしっ
と大きく頷いた。
ジャスティスになりたての頃に教育係のようにして面倒をみてもらった錆兎を兄さんと呼んで慕っているので、錆兎が一緒に戦闘の依頼には絶対に否と言わないのは姉であるカナエもよくわかっているのだが、しのぶのそのはりきりように思わず小さく笑う。
「じゃあ今回はしのぶでね。というわけで蜜璃ちゃんは待機組。
義勇君と蜜璃ちゃんはご飯に戻っていいけど、3人不在の間何かあったら困るから基地内にはいてね」
カナエは盛大に口元に生クリームをつけて立っている義勇と蜜璃にそう言って、宇髄、錆兎、しのぶの3人を呼び寄せた。
「じゃ、そういう事でこの3人で行ってもらうわね。
敵はイヴィル一人にトカゲ型の魔導生物多数。
作戦としてはイヴィルの相手はしのぶ。
魔導生物はできるなら天元君の範囲攻撃で一掃してみて?
錆兎君は天元君の盾ね。
天元君が攻撃に入るまではトカゲへの攻撃は控えてくれる?
どの程度の範囲を倒せるのか見たいから。
で、天元君の方が大丈夫そうならしのぶのフォローはいってあげて」
「ちょっと待て。攻撃せずに防衛しろって?
刀でどうやってそんな器用なコトできるんだ?
どう考えても炭治郎の方が適役じゃないか?」
カナエの言葉に錆兎が眉間にしわをよせる。
「ん~。さっき言った通りよ?
天元君の力把握できてないから不測の事態もありうるのよ。
最悪天元君なしでトカゲ全部としのぶのフォローやってもらう事になるから火力もいるし真菰ちゃんが錆兎君じゃないと無理でしょう?」
「簡単に言うなよ」
にこやかに言うカナエに思わず頭を抱える錆兎。
「ん~。簡単じゃないから錆兎君にお願いしてるのよ」
「頭痛くなってきた…」
錆兎は大きくため息をついた。
「みんなの護衛よろしく頼むわね?
錆兎君、ジャスティスのエースなんだし、期待しているわ」
そうにこやかに言うカナエにこれ以上何か言っても全く何にもならないのは経験上わかっている。
錆兎は諦めて宇髄としのぶをつれて第8区の駐車場に向かった。
そしてそのまま車に乗り込み、錆兎がハンドルを握って、現場まで誘導するナビを確認して出発する。
変換?修正漏れ?報告です^^;カナエさんのセリフ2ヶ所「全員は要らないんのよね」→要らないのよね、「ファーのフォローはいってあげて」→しのぶのフォロー…」かと。ご確認お願い致します_(_^_)_
返信削除ご指摘ありがとうございます。
削除修正しました😊