「せっかくの歓迎会だから色々お話したいところなんだけど…」
とカナエが少し困ったような表情で口を開いたところで、差し出された握手の手を握りつつも宇髄は
「わかってる。敵さんは待っちゃくれねえからな。
先に仕事の話だろ?」
と全てを言わせることなく察して見せる。
そのことにホッとしたような笑みを浮かべて、カナエは
「ごめんなさいね。でもそうなの。
察しがよくて助かるわ」
と他の邪魔にならないようにと、視線で少し端への移動を促した。
「さっそくなんだけどね、あなたたちは能力としてはどうなのかしら?
あなたは範囲魔法、義勇君は回復と聞いているんだけど…」
「ああ、義勇は回復と防御魔法な。
戦闘としては俺は中~遠距離の範囲系なんで義勇にまず支援能力を使わせてフリーダムの面々が肉盾になって俺がガンガン攻めるって感じだったな。
殺られる前に殺れって感じで」
「ん~じゃあ天元君自身は善逸君みたいな立ち位置なのかしら?」
「ん~、弓小僧よりはウォンドで多少攻撃受けたり近距離戦闘できる分打たれ強いとは思うけど、実は俺も義勇の支援抜きで戦闘したことないんで、単体になるとわかんねえな、自分でも」
「なるほど...じゃあ一度軽目の敵で義勇君抜きの天元君の戦闘力試してみた方がいいわね」
「だな。
でもたぶん義勇抜きだと長期戦には役立たずになるけどな。
俺の攻撃は自然の属性の力を集約する系なんでかなり精神的に疲れるし?
一発はでかいんだけど支援抜きだと長持ちしない気がする」
「そうなのね...じゃあ基本的には義勇君をつけた方がいいのかしら」
「ん~~~。でも義勇の支援能力は多彩なんで、俺に限らず誰と組んでも相手の能力かなり底上げするぜ?」
「そうなのね。単に治療するだけじゃないのね」
「だな。本人に攻撃力全くないんで評価はされないけど、実はあれが一番やばい能力持ってると個人的には思うぜ?」
「なるほど...そういう話きくと全員と組ませてみたい気がしてきたわ」
「は~い!まず私が一番ねっ!」
カナエの言葉に真菰が勢いよく手をあげる。
「はいはい、検討するわね」
いきなり話に入ってくる真菰にカナエは苦笑した。
「んじゃ、そういうことで…仕事の話はこれでいいか?」
と、そこで切り上げる宇髄。
「ええ。私はこれから色々検討に入るけど、天元君もパーティーを楽しんで行ってね」
と、それにカナエはニコリと微笑んで、どこからともなく現れる部下たちを引き連れて離れていく。
それを見送って、宇髄は
「…ってことで、大ボスに勧められたことだし、パーティーを楽しませてもらうかね」
と、それまで半分蚊帳の外になっていた蜜璃を振り返った。
すみません。ウォンドがどういうう物か分からないので解説をお願い致します。_(_^_)_
返信削除短杖ですね。
削除こんな感じの…
https://pso2ngs.swiki.jp/index.php?%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%89