「金森さん…アオイにはもったいないわよね…」
小川に気があったはずの紗奈でさえ、目がハートになっている。
(ノシつけて…というか…おまけに何かつけてもいいから持って行ってくれたら…)
と秘かに思うものの、もちろん口には出せないアオイがいた。
そんなことを考えていることが和馬に知られたらと思うだけで身の毛がよだつほど恐ろしい。
「金森さん、ちゃんとアオイの荷物も全部持ってあげるんだ~、優しいね~!」
紗奈が自分の荷物を手に和馬にかけよった。
それに和馬はニコリと洗練した笑みを浮かべると、ピッタリと寄り添おうとする紗奈からわずかに距離をとる。
「優しいわけではないんですけどね。
荷物を置いた後に彼女の手の平に重い物を持った跡が赤く残っているのを見るのが自分的に悲しくて嫌なので。まあ…俺の自己満足です」
アオイの友人でコウの最愛の彼女であるフロウの通うお嬢様学校聖星学園では、その凛と整った容姿から”閣下“と呼ばれていたコウと並んで、貴族的な雰囲気から”殿下”の異名を持っていた和馬だ。
本性を考えなければ、その手の紳士的な優しい言葉が非常に似合う。
明日にでも一流ホストクラブのNo1になれそうな勢いだ.
一方アオイはもうどう反応していいかわからない。
ユートあたりなら、その和馬の本性から著しくかけ離れた歯の浮くようなセリフを転がりまわって面白がるなんて事もあるかもしれないが、アオイにはそんな度胸どころか発想もない。
変な反応をみせようものなら、二人になった時にまたチクチクがはじまることは想像にかたくない、と、内心パニックである。
幸い周りの視線は和馬に集中していて、みんなそんなアオイには気づかない。
ただ和馬のみが目だけで“この愚民がっ。そこでもう少しマシな応対できんのかっ”と語っている気がした。
結局CDの貸し借りをしていた瞳と紗奈は連れ立って紗奈の部屋へ。
中田と小川もそれぞれの部屋へ戻って、自室で荷物を持ってきてくれた和馬と二人きり。
「貴様は…ほんっきで愚民オブ愚民というか…全国愚民コンテストでもあったらぶっちぎりで優勝できそうな完全無欠の愚民だな。
もうここまで完璧に愚民だとある意味貴重だと思うぞ」
ああ始まった…。
アオイは心の中でため息と共につぶやいた。
「せっかく人が愚民の恋人なんて不名誉な役柄を完璧に演じてやってるのに、なんだあの反応は?」
「えと…どう反応していいかわからなくて…」
「愚民交際では男がいても女も自分の荷物は自分持ちなのか」
「えと…持ってくれる時も…」
確かに二人きり、もしくはいつもの4人組の時は持ってくれるが、全員が彼氏彼女連れじゃない時はそういう事をしなかったような…。
そう言うと和馬はアオイに呆れた目を向けた。
「何故…そういう区別をすることになるんだ?」
「だって…持ってもらえない人可哀想じゃないですか?」
「別にそんなの関係ないだろ?
全員が自分の愛人とかいうなら不公平だというのもまあわかるが、他人だろ?
自分の意思で恋人作らん人間の主義によるデメリットまで自分が背負う義務はない。
それとも愚民としてはあれなのか?
自分が持っているものを持ってない人間は可哀想だから持っている事を隠すのか?
じゃ、とりあえず大学行ってない人間の前では大学生であることも隠すわけだな?
家族が普通にいることとかも隠すよな、当然。
ああ、そういう事以前に、なまじっか知識とかあってボ~っと生きられずにストレス溜めざるを得ない一般凡人は可哀想だから、お気楽愚民であること自体隠さないとな」
にやにやと楽しげに言う和馬に、もうアオイは涙目である。
和馬が自分が楽しむために意識的に論点のすり替えをしているなどと言うことに当然気づくはずもない。
「まあ…“あの”NOUKINですら姫といれば普通に荷物持つんだぞ?」
アオイが追い詰められて段々目がうつろになってきたところで、和馬はサラっと話を戻す。
再起不能になられては面白くないらしい。
ちなみに…和馬が“NOUKIN”と口にする相手は一人しかいない。
実はあえて友人という関係の人物を作ろうとしない和馬の数少ない…もしかしたら唯一くらいの友人であるコウだ。
「しかもNOUKINのくせに姫に関することでは俺の比じゃないからな?
さっきの俺みたいな事言われたら“姫に箸より重い物持たせるくらいなら自分が象を持ち歩こうとして踏み潰された方がずっとマシです”くらい言いかねんぞ?あの馬鹿は。
それでも姫平然としてるだろうが。あれ見習っとけ。
とりあえず今回は愚民男にいかに自分が身の程知らずな相手に手を出そうとしているかを思い知らさせる旅行なんだからな?」
ありえすぎて笑えない…。
確かに…コウのフロウにかしづく姿勢は並大抵ではない。
フロウのために生き、フロウに死ねといわれたら死ねるし、フロウが死んだら後を追うと日々公言しているくらいの絶対っぷりだ。
そしてフロウの方も和馬が言う通りそれを当たり前に受け入れている。
あれだけ高いスペックの男にあれだけ丁重にかしづかれているのがデフォルトになっていたら、確かに普通の男はよりつけないだろう…。
しかしあれを自分にやれと言われると…無理だ。
コウもただものではないが、フロウはそれ以上にただものではない。
それこそ幼少時からにじみ出ているカリスマオーラで一般ピープルにカイザー閣下と敬われて続けてきたコウや日本有数の大財閥の総帥に青田買いされた和馬をして“やんごとない”といわせしめるプリンセスだ。
「あれは…フロウちゃんだから許される事で…
私なんかがそんな態度とろうものならただの身の程知らずのロクデナシ扱いされること請け合いです」
あのノーブルなお姫様オーラは出そうと思って出せるものじゃない。
そうアオイが言うと、和馬はにやりと
「ロクデナシ結構じゃないかっ。二度と手を出そうと思わなくなるぞ」
と笑った。
「そもそも貴様があの愚民男に嫌な女な部分を出し切れずにウジウジしているのが原因だ。
あの愚民男に敵意を示せないならそういう風に避けさせるのも十分有効な手だぞ」
確かに…小川に悪意をぶつけるよりは和馬に対して平然としているほうが敷居は低い…のか?
「わかったなら愚民共に見せ付けにリビングにでも行くぞ」
アオイが考え込んでいると和馬が椅子から立ち上がった。
しかしそこで可愛らしいカバーのかかったドアノブに手をかけて、一瞬動きを止める和馬。
「金森さん?」
不思議そうに首をかしげるアオイに、和馬は小さく息をついた。
「さすが…愚民の知人だな。…愚民は愚民を知るというか…」
「…何かありました?」
アオイも最初の頃こそ気になった“愚民”という呼ばれ方も、すでに気にならなくなった。
自分に矛先が向かなければ全く問題なく受け入れられる。
「気づかんか?」
「はい?」
「このドアはノブに内鍵を閉めるつまみがあるわけだ。
で、この馬鹿馬鹿しくも意味のない悪趣味なカバーかけるとつまみも覆ってしまうだろ。
内鍵がかけにくくなるは、鍵がかかっているかどうか目視できなくなるはで良い事はない」
(なんにでも文句を言いたいんだな……)
アオイは大きくため息をついて、ドアを開けて外に出る和馬に続いた。
「あ、金森さん達もリビングです?」
ちょうどアオイ達が廊下に出たタイミングで紗奈と瞳も顔を出す。
瞳がドアを開けてまず顔を出し、続いて紗奈も顔を出した。
「あ、金森さ~ん♪ご一緒しましょ♪」
あわてて閉まったドアに鍵をかけて紗奈は和馬に駆け寄るが、和馬は
「エスコートすべき相手を間違うとアオイに見捨てられかねないので」
とちょっと困ったような笑みを浮かべる。
「え~、金森さんアオイなんかにはもったいないですよぉ!」
「そう思って欲しい相手はそう思ってくれないのが悲しいとこなんですけどね」
「え~!!」
紗奈が和馬の相手をしてくれる事に実は内心ホッとしているアオイ。
しかし当然そうは思ってない瞳がスッとアオイに近づいてくるとポンポンと肩を叩いて
「ちょっと紗奈はしゃぎすぎてるね。部
屋でも金森さんの話題一色だったし。
あとで注意しておくから…気にしないでね」
と、フォローを入れてくる。
「あ~、ありがと~瞳。でも全然大丈夫だよ~」
和馬がユートだったらもう涙目どころか泣き出してるかもしれないが、相手が和馬だから本当に全然気にならない…というか、むしろくっついていてくれと思うアオイ。
鷹揚な様子のアオイに瞳は少し目を丸くして、次の瞬間大きく息を吐き出した。
「アオイってさ…不思議ちゃんだよねぇ…。
自意識低そうなのに、あれだけの男相手に全然余裕っていうかさ…取られちゃうとか焦らない?」
「ん~~彼は…実は難しい人だから。つきあうの大変だよ?普通の人じゃ無理ぽ~」
「なに本気で他人事みたいにっ。
アオイがそんな風に追わないから彼の方が追っちゃうとかそんな感じなのかな」
他人事です。実の彼に対しては…もう追いまくってます…
とアオイの心の声。
二人そんな話をしながらリビングへ。
小川の家の別荘で小川の従姉妹の瞳が事前の準備とかをしていたので、滞在中はアオイと紗奈が食事の支度をする事になっている。
「俺も手伝うか?一応料理もたしなむ程度にはできるし…」
エプロンを片手に紗奈と共にキッチンへ向かおうとするアオイに和馬が声をかけるが、アオイはプルプル首を横に振ってややひきつった笑顔を浮かべた。
たしなむ程度どころか和馬が天才的に料理がうまいのは彼の恋人の藤から日々聞いている。
そんな和馬とキッチンに立ったりしようものなら何を言われるかわからない。
「ううん、ゆっくりしてて。料理の名人に参加されるとやることなくなっちゃうし」
と、なんとかそれだけ言うと、そそくさとキッチンへ逃げ込んだ。
ユートと知り合った頃はカレーくらいしか作れなかったアオイだが、そのユートも行く予定だった今回の旅行で自分が食事の支度をする事になるということで、実は料理の達人のフロウに特訓してもらっていた。結果…クリームシチューくらいは作れるようになっていた。
まあ…煮込みであることは変わらないのだが…。
「とりあえず…ホワイトソース作っちゃうね」
と、バターに小麦粉、牛乳を用意するアオイにちょっと目を丸くする紗奈。
「何?ルー使わないの?」
「うん。普通に作った方が美味しいし…そんなに手間も変わらないよ?」
言いつつ慣れた手つきでバターを鍋に落として小麦粉を炒めていく。
そこに牛乳を一気。
チマチマ入れるよりも一気にいれて一気に混ぜる方がダマにならないというのはフロウに教わった。
そこにコンソメで味付け。
塩でもいいのだがいまひとつまだ料理に自信がないアオイにはこの方が手っ取り早い。
やがて綺麗なトロトロのホワイトソースができる。
「味…みてみて?どうかな?」
匙で白いソースをすくって差し出すアオイの手から匙を受け取ると、紗奈はそれを口に運ぶ。
「…美味しい!」
「でしょ?」
「びっくりした~!アオイってもしかして料理の達人?」
「ううん、達人の友達に教えてもらった。
ソースはこれをベースにするとして…野菜と肉切って炒めて煮込んじゃお」
言って二人で玉葱、人参、ジャガイモ、マッシュルーム、豚肉を適当に切って炒めて煮込み鍋に放り込む。
そして…煮込んで味を調えてソースを加えてあとは待つだけとなってひと段落着いたとき、瞳がキッチンに入ってきて
「ごっめ~ん。私ジュース冷やしておくの忘れててさ。
冷凍庫に氷、食器棚にピックあるから適当に割って持ってきてくれる?」
と、言い置いて返事をする間もなくグラスを持ってリビングに戻っていく。
ため息をつくアオイ。
「氷出すから…ピック洗っておいて」
と、冷凍庫に近づくと、紗奈が飛んできた。
「ごめん、私ピックだめ。先端恐怖症なの。氷は出すからアオイお願い」
その言葉にアオイは今度は食器棚に向かう。
ピックはすぐみつかってそれを洗い、紗奈がもってきた氷を割って氷入れに入れた頃、また瞳が戻ってきた。
「あ、氷できたね。アオイは氷、紗奈はジュースもっていって」
テーブルの氷に目をやって言う瞳に、
「人使い荒いなぁ…」
と紗奈は文句を言いつつジュースを抱えてリビングへ。
アオイも氷を持ってそれを追う。
そして男性陣の囲むテーブルにそれを置くと、二人は慌ててキッチンに戻った。
「あ…ごめん。洗ってくれたんだ」
二人がキッチンに戻ると瞳が手際良く汚れた調理器具を洗っている。
「二人とも、料理するのはいいけど片付けながらしなさいよ。
これじゃ次の物作る場所も洗う場所もないでしょ。
特にピック!アオイ置きっぱなしにしない。危ないよ」
瞳は言ってピックを綺麗に洗うと念入りに拭いて食器棚の引き出しの奥にしまう。
「包丁やピックは間違って刺したりすると危ないのもあるし、鉄だからいい加減に拭いて水気が残ったままだと錆びるから気をつけてね」
ピックの次に包丁を綺麗に洗って同じく念入りに拭いて包丁立てにしまう瞳。
彼女のほうがよほど日常的に料理をやっているっぽい。
教わっている時は当たり前にフロウが横にいて洗っておいてくれたせいで、アオイはそこまで気が回らなかった。
「瞳も実は料理よくやってる?」
紗奈が聞くと瞳は小さく息をつく。
「ここに来てる時は料理するの私だし。別荘はホテルと違って食事出てこないからね。
普通はゲストに料理させることないから」
そういえば…フロウも彼女の別荘に遊びに行った時は料理を一手に引き受けていたな、とアオイは少し懐かしく思い出した。
包丁の次には使いっぱなしだったザルやフライパン、皿など全て手際良く洗い終えると、
「じゃ、あとはお願いね」
と、瞳はリビングへ戻っていった。
「すごいね…達人だ…」
「うん…」
それを見送ってつぶやく紗奈とアオイ。
「サラダ…つくろ」
「うん…作った端から洗いながら…ね」
「うん…」
こうしてサラダとクリームシチューとパンで夕食。
料理は意外に好評だ。
しかし夕食自体は微妙な空気がただよっている。
紗奈がよほど気に入ったのか夕食中もずっと和馬に話しかけているためだ。
それを小川は面白くなさげに、中田は不思議そうに、瞳は少し困ったように遠巻きにしている。
「ちょ…中田も注意してみてよ」
コソコソっと隣に座ってる中田に振る瞳。
「注意って言われても…俺金森さんの事ほとんど知らないし。紗奈は言って聞く女じゃないじゃん」
振られて中田も困ってる。
「紗奈どう見ても他人様の彼氏にベタベタしすぎだよ。
太一も今までまとわり付いてた紗奈がいきなり手の平返して機嫌悪そうだし…。
せっかくの旅行で修羅場って嫌じゃん。中田男なら頑張れっ!」
ベタベタしすぎ…といいつつ自分が巻き込まれるのは嫌らしい。
瞳はひたすら中田をせっつく。
「あ~…金森さんは…」
しかたなしに中田が若干裏返った声で始めた。
「はい?」
それに対してにこやかな笑みを返す和馬。
「なんでアオイと知り合ったんです?高校の同級生とかです?」
ありえない…と、これは和馬とアオイ双方が珍しく同じ事を頭の中で考えている。
先に口を開いたのは和馬のほうだ。
「いえ、俺は海陽なので」
「うっそ~~!!エリートじゃないですかっ!!すっご~~い!!」
和馬が日本屈指の進学校で彼の母校である名門男子校の名前を出したとたん、また紗奈が歓声をあげた。
「いえ、単に他人より早い時期から他人より長い時間勉強してただけですよ」
と、それに和馬が謙遜してみせるその言葉は…当然彼自身の言葉ではない。
同じ反応を示された時のコウの口癖だ。
アオイにフロウを演じてみせろという和馬は、自身はコウを手本に演じているらしい。
「で、海陽時代の友人が妹みたいに可愛がっていたのがアオイで…。
その友人とは生徒会の会長と副会長として親しくしていてプライベートでも行動を共にする事が多かったのでなんとなく…ですか。
そいつは万年トップで生徒会長なだけじゃなくて武道の達人だったりするので…頼み込んで紹介してもらった分際でアオイ泣かせたら俺は殺されます」
苦笑する和馬と笑う一同。
嘘八百なわけだが一部事実も含んでいたりするので微妙にリアリティがあるし、アオイもその設定を覚えやすい。
突発的な質問に対してここまでスラスラ絶妙な嘘が出てくる和馬にアオイは感心した。
近づこうとする紗奈とやんわり距離を取る和馬、そして紗奈を阻止しようと自分も和馬との会話を試みようとする中田…。
小川はムスっとした表情で黙々と食べてて、瞳は双方を見て時々ため息をついている。
もう人間関係も空気もグチャグチャだが自分に誰の矛先も向かず、空気のようにただいるだけでいいという立場になれたためアオイは心安らかだ。
そんなアオイのささやかな幸せが破られたのは紗奈と二人きりの食後のキッチンで食器を軽くすすいで食器洗い機に放り込んだ瞬間だ。
「アオイってさ…二股?」
「はあ?」
突然投げられかけた紗奈の一言にぽか~んとするアオイ。
「あんな素敵な彼いてさ、小川にも気があるそぶりで…てか…金森さんが言ってた妹みたいに可愛がってくれてた人合わせたら三股だったり?」
もう…どこからつっこんでいいやらわからないが…
「コウは…違うよ?」
と、全く無関係なあたりから誤解を解こうと試みる。
「コウ?」
「さっき話してた…兄貴分の元海陽生徒会長。
コウはさ、もう思い切り美少女な彼女いて、コウの方がベタ惚れだから。
私とは本気で兄妹みたいな関係」
「じゃ、二股?」
「違うって!」
アオイの声のトーンが若干上がった瞬間、
「お~い、まだ皿洗いしてんのかっ。皿割って後片付けでもしてんじゃないかって瞳青くなってるぞ」
と、中田がリビングの方から顔を出した。
「っ!……もう終わったっ!」
一瞬口をつぐんだあと、紗奈がそう言うと
「お~、伝えておくなっ」
と、中田がリビングに戻って行く。
それを見送って紗奈は舌打ち。
「あとで…話あるから部屋に来て」
といい置くとエプロンで手を拭いてキッチンを出て行った。
「あ~あ…誤解…したまま行っちゃったよ…」
呆然とそれを見送るアオイ。
まあ…とりあえず小川の事は思い切り誤解だ。
引き取ってもらえるものなら引き取ってもらいたいわけだし…誤解を解いた上でお願いしてみよう。
アオイはそう自分を納得させると、食器洗い機から洗い終わった食器を取り出して一つ一つ綺麗に拭いてチェックしながら食器棚に戻した。
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