清く正しいネット恋愛のすすめ_150_合宿の夜_お楽しみ計画

「男性陣…みんななんで料理出来るんだろ……錆兎だけかと思ってたのに」

合宿と聞いた時に女子3人はもう、夜はパジャマパーティーだろうということで、それぞれお気に入りのパジャマを持参。

本来なら2人部屋らしい部屋に一応二つあるベッドを男子に頼んでくっつけてもらって、眠くなったらそこで眠ることにしている。

それぞれに示し合わせてタンブラーも持参したのだが、女子会をするならと、錆兎が何故あるのかは知らないがなんだか可愛い小テーブルを部屋に運んでくれて、そこに綺麗なテーブルクロスを敷き、なんと可愛らしい桜の模様のティーカップとプレイト、それに3段のティースタンドまで用意してくれた。

義勇は詳しくないので知らなかったが、拝島空太いわく、食器はみんなウェッジウッド社製のスプリングブロッサムというシリーズらしい。

錆兎がテーブルやらなんやらを用意している間に、他の男性陣はカップケーキを焼いたりフィンガーサンドイッチを作ったりと、せっせとお茶のお供を用意。
パジャマパーティーと言うより、優雅なアフタヌーンティーの様相を呈してきた。



何故か女子である自分達よりも揃いも揃って女子力が高そうな男性陣。
それに感心しつつも、

「これって…パジャマよりドレス用意するべきだったかも」
と、義勇が笑いながら冗談交じりに言うと、

「作るか?」
と、わりあいと真面目な顔をした錆兎から即そんな言葉が返って来る。


それに女性陣は引くが、
「お前、ドレスまで作るわけ?」
と、興味本位で聞く宇髄の言葉に、
「小芭内と一緒ならいける!」
と、錆兎が伊黒に視線を向けると、伊黒は大きく頷きながら
「たしかこの前グリーンに染めたオーガンジーがあったし、あれを使うか。
錆兎はブルーに染めてたな」
などと、とんでもない言葉が返って来て、宇髄も絶句。

「ちょ、お前ら、マジで作るの?」
と、そこで村田がそう突っ込みを入れるも、残りの1人、空太は
「僕も作りたい!
亜紀君ならオレンジとか似合いそうだねっ」
などと言い始めた。

「…オレンジか……染めた物はないが、白のオーガンジーはたくさんあるし、オレンジの染料もあるから、自力で頑張れ。
ちょっと在庫見て来る。
村田、宇髄、ミシンや布地を運ぶの手伝え」
と、錆兎が考え込みながら女子部屋を出て行くと、

「お前ら、必死過ぎ」
と、宇髄は呆れ半分、笑いながらそれに続く。

「会長様、思いついたら即実行すぎだろ」
と、村田もそんな風に言いながらも、さらにそれについて行った。


「え?え??本当に作るの???」
と、戸惑う亜紀に、
「今夜中はさすがに無理だとは思うけど、明日の夜には着られるんじゃないかな。
明日は今回の事を受けての生徒会としての安全対策の話し合いにはなるけど、本当は休日なんだし、楽しいこともないとねっ!」

僕の手先の器用さも見せてあげようっ!楽しみにしていてくれたまえっ!!と、ご機嫌な空太。

もうこうなったら止められないし、止めたらかえってややこしくなる。

「うん。楽しみにしてるね」
と、亜紀は諦めてそんな空太を手を振って見送った。


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