と、不死川はやけくそのように思う。
──…ウサちゃん?ちょっと堅苦しいけどいいやつだぜ?
と宇髄が以前に言った言葉が脳裏をよぎった。
わかってらっ!本当にそうなんだろうよっ!
互いに義勇が絡んでいなければ不死川だってそう思う。
昼間の錆兎の容赦のない対応も、今こうして相手を知れば、拒絶された不死川の怒りが義勇ではなく自分に向くようにとの気遣いだったのだろう。
だって、義勇に実害がなければここまで心が広いやつなのだ。
だが、ここは譲れない。絶対に譲れないところなのである。
そこで
「まだこのゲーム始めたばかりで右も左もわからないとこに、パートナーシステムとか結ばせておいたら、そりゃあ余裕もあるだろうがなァ」
と口にした言葉は、相手のある意味思いやりと気遣いに満ちた対応に対するこたえとしては自分でも最低の部類だと思う。
わかってらっ!本当にそうなんだろうよっ!
互いに義勇が絡んでいなければ不死川だってそう思う。
昼間の錆兎の容赦のない対応も、今こうして相手を知れば、拒絶された不死川の怒りが義勇ではなく自分に向くようにとの気遣いだったのだろう。
だって、義勇に実害がなければここまで心が広いやつなのだ。
だが、ここは譲れない。絶対に譲れないところなのである。
そこで
「まだこのゲーム始めたばかりで右も左もわからないとこに、パートナーシステムとか結ばせておいたら、そりゃあ余裕もあるだろうがなァ」
と口にした言葉は、相手のある意味思いやりと気遣いに満ちた対応に対するこたえとしては自分でも最低の部類だと思う。
幸いに…と言っていいのかわからないが、真っ先にそれに噛みつきそうなタンジロウは、尊敬する先輩の言う事を素直に聞いて、冷たい飲み物を取りに行くと離席を宣言していた。
が、当の義勇から
「サビトを悪く言うなっ!
システムを知ったらすぐに私の方から申し込んでたっ!!」
と、非難を浴びて、ますます脳内が煮詰まってしまう。
どうしていいのかわからない。
だけど、どうすればいい?
そんな考えがグルグル回って無言になると、やっぱりフォローが入るのはサビトからなのだ。
「あ~…まあ、確かにサネミは謝罪が出来ずに避けられたままだからな。
以前の態度はとにかくとして、今はそうではないのだ、と、誤解を解くのに、リアルではギユウが委縮するからネットで、という宇髄との約束だ。
その状態で何もする間もなく結論を出されれば納得できないというのは確かにその通りだろう。
が、当の義勇から
「サビトを悪く言うなっ!
システムを知ったらすぐに私の方から申し込んでたっ!!」
と、非難を浴びて、ますます脳内が煮詰まってしまう。
どうしていいのかわからない。
だけど、どうすればいい?
そんな考えがグルグル回って無言になると、やっぱりフォローが入るのはサビトからなのだ。
「あ~…まあ、確かにサネミは謝罪が出来ずに避けられたままだからな。
以前の態度はとにかくとして、今はそうではないのだ、と、誤解を解くのに、リアルではギユウが委縮するからネットで、という宇髄との約束だ。
その状態で何もする間もなく結論を出されれば納得できないというのは確かにその通りだろう。
だから、こうしないか?
まず、きちんとギユウに対して謝罪をするところから始める、というのが条件だが、第三者をいれて、俺とサネミ、それぞれがギユウとパーティーを組む。
それで、第三者から見て、どちらの方がギユウを楽しませるようなことが出来たか、ということを判断してもらう。
飽くまでプランと行動の問題な?
ギユウの感情を考えたら現段階で差があるしフェアじゃないから。
それで俺が勝ったら、ギユウに高額アイテムを何度も送りつけたり、明らかに狩りの最中と言う時にメッセージを送ってきたりするのを一切やめてやってくれ」
「あぁ~?!それじゃあ俺のメリットはなんだよ?!」
「もしお前が勝ったら、俺はギユウといったんパートナーシップを解消する。
もちろん、だからと言ってお前とそれを結ぶかどうかはギユウの意志だ。
だが、ゲーム内で先に出会ったからということはなくなるだろう?
あとはそうだな…俺たちの固定パーティーに入るか?
そこから互いに正々堂々と競え合えばいい。
まず、きちんとギユウに対して謝罪をするところから始める、というのが条件だが、第三者をいれて、俺とサネミ、それぞれがギユウとパーティーを組む。
それで、第三者から見て、どちらの方がギユウを楽しませるようなことが出来たか、ということを判断してもらう。
飽くまでプランと行動の問題な?
ギユウの感情を考えたら現段階で差があるしフェアじゃないから。
それで俺が勝ったら、ギユウに高額アイテムを何度も送りつけたり、明らかに狩りの最中と言う時にメッセージを送ってきたりするのを一切やめてやってくれ」
「あぁ~?!それじゃあ俺のメリットはなんだよ?!」
「もしお前が勝ったら、俺はギユウといったんパートナーシップを解消する。
もちろん、だからと言ってお前とそれを結ぶかどうかはギユウの意志だ。
だが、ゲーム内で先に出会ったからということはなくなるだろう?
あとはそうだな…俺たちの固定パーティーに入るか?
そこから互いに正々堂々と競え合えばいい。
ゲーム内ではギユウのための行動に終始するつもりだと宇髄から聞いているから、それなら真摯な態度で接しているうちに、関係が変わることもあるだろう。
だから、そこからはちゃんとギユウが嫌がることを避けて、ギユウが喜ぶような対応をとってやってくれ」
いう事が公平さと愛と正義と光に溢れてキラキラしすぎていて、不死川は頭を抱えた。
「…お前は女に好かれてて、女の好きそうなもんなんて知り尽くしてんだから、フェアじゃねえ…」
と、なんとかそんな文句を言ってみたら、サビトは笑った。
「どこからそんな話がでてきたんだ?
俺は女子に怖がられて嫌われ尽くして、小等部から共学科から男子科に移ったんだぞ?
そこから学校では男しかいないし、当然ながら女っけは一切ない。
自慢じゃないが、いわゆる彼女いない歴イコール年齢な男だ」
「へ???」
不死川からしたら、錆兎が女子に嫌われているなんて、逆にどこからそんな話が出てきた?と問いたい。問い詰めたい。
少なくとも不死川の周りの共学科の女子の半数は錆兎の事を恋愛的な意味で好き、あるいはアイドル的な意味で憧れていると断言できる。
義勇を迎えに来た時に共学科の玄関で待っている姿を発見した時は、教室内の女子の多くが大騒ぎだったし、なんなら、不死川が投げ飛ばされて、義勇を連れて行かれて呆然としているのを心配してくれたのは宇髄だけで、女子は『さすが鱗滝君!カッコいいっ!!』『軽々投げ飛ばしてたよねっ!剣道だけじゃなくて他の武道も達人ってきいてたけど、素敵すぎっ!!』など、傷心の不死川にブスブスととどめを刺してくれたものである。
それでも錆兎が嘘をついているようには見えない。
だから、そこからはちゃんとギユウが嫌がることを避けて、ギユウが喜ぶような対応をとってやってくれ」
いう事が公平さと愛と正義と光に溢れてキラキラしすぎていて、不死川は頭を抱えた。
「…お前は女に好かれてて、女の好きそうなもんなんて知り尽くしてんだから、フェアじゃねえ…」
と、なんとかそんな文句を言ってみたら、サビトは笑った。
「どこからそんな話がでてきたんだ?
俺は女子に怖がられて嫌われ尽くして、小等部から共学科から男子科に移ったんだぞ?
そこから学校では男しかいないし、当然ながら女っけは一切ない。
自慢じゃないが、いわゆる彼女いない歴イコール年齢な男だ」
「へ???」
不死川からしたら、錆兎が女子に嫌われているなんて、逆にどこからそんな話が出てきた?と問いたい。問い詰めたい。
少なくとも不死川の周りの共学科の女子の半数は錆兎の事を恋愛的な意味で好き、あるいはアイドル的な意味で憧れていると断言できる。
義勇を迎えに来た時に共学科の玄関で待っている姿を発見した時は、教室内の女子の多くが大騒ぎだったし、なんなら、不死川が投げ飛ばされて、義勇を連れて行かれて呆然としているのを心配してくれたのは宇髄だけで、女子は『さすが鱗滝君!カッコいいっ!!』『軽々投げ飛ばしてたよねっ!剣道だけじゃなくて他の武道も達人ってきいてたけど、素敵すぎっ!!』など、傷心の不死川にブスブスととどめを刺してくれたものである。
それでも錆兎が嘘をついているようには見えない。
本人は本当にそう思っているのだろう。しかし、
「勉強と武道が出来るから、その物理的な能力で勘違いして寄ってくる女子はいたとしても、不死川なんて比べ物にならないくらい女子が周りにいなくて、女子について好きなものも嫌いなものも何も知らない俺と、本当に近くで接触があったらおそらく秒で振られる自信がある!」
とまで力説されると、お前と違って近くで接触も出来ねえ俺の前で、それ、本当にやってみろ!と言いたくなるのは、同じく彼女いない歴イコール年齢な男の性というものである。
それでもまあ、このままだと全くなかったであろうチャンスが与えられるのは正直ありがたい。
なのでその条件を了承すると、
「じゃあ、第三者は宇髄で奴に判断してもらうということでいいか?」
と言うので、それに関しても了承した。
「勉強と武道が出来るから、その物理的な能力で勘違いして寄ってくる女子はいたとしても、不死川なんて比べ物にならないくらい女子が周りにいなくて、女子について好きなものも嫌いなものも何も知らない俺と、本当に近くで接触があったらおそらく秒で振られる自信がある!」
とまで力説されると、お前と違って近くで接触も出来ねえ俺の前で、それ、本当にやってみろ!と言いたくなるのは、同じく彼女いない歴イコール年齢な男の性というものである。
それでもまあ、このままだと全くなかったであろうチャンスが与えられるのは正直ありがたい。
なのでその条件を了承すると、
「じゃあ、第三者は宇髄で奴に判断してもらうということでいいか?」
と言うので、それに関しても了承した。
ここまで脊髄反射で結局、暴言吐いてる時点で最早消化試合な気がするけど…多分錆兎居ないと会話成り立たないぞ()さねみんは墓穴は深い方が好みなのかな(´゚д゚`)
返信削除やっぱりそれまでの習慣を一朝一夕には変えられないということで😅
削除義勇だけじゃなく周りから怖がられているところがあって、これまでしのぶちゃんくらいしか、止めたり注意したりしてくれる人がいなかったから💦
さねみんもこれからは自覚して頑張って軌道修正していく予定です😁