面倒くさいしな、お前からしてやれ。
とりあえずお前の大事な恋人は2年持たないかもしれない事よりも一生無理できない事よりも、敵のスパイとかそんな噂でお前に迷惑かける事の方が気になっているらしいが…」
相変わらず投げやりな調子で何故かそんな事を言い始める猗窩座に義勇はわけがわからずポカンとしたが、それを聞いて錆兎はサ~っと怒りに顔色を変えた。
「お前…義勇に何を言ったんだ…?」
怒りに震える低い声。
「ん?身の程をわきまえて行動するように本当の事を言っただけだ。
術後2年は生存率5割、その後も激しい運動とか無理はできないとかな」
まあ確かにその話は聞いたわけだが…猗窩座がその言葉を言い終わるやいなや、
「なんで義勇に言ったんだっ!!!」
と、錆兎が猗窩座に殴りかかった。
「ちょ、待てっ!!!」
猗窩座に殴りかかろうとする錆兎を、実弥と村田が2人がかりで慌てて止める。
「そんなことは俺が気をつけるのにっ!!ストレスになったらどうするんだっ!!!」
腕や身体を押さえられながら、それでも猗窩座に向かって怒りに真っ赤になってそう叫ぶ錆兎に、義勇自身もどうしていいかわからず視線を泳がせる。
「大丈夫…絶対大丈夫だからっ。俺が絶対に死なせたりしないからな?」
泳いだ視線がパチリと錆兎と合った時、2人を怪力で振り切って駆け寄ってきた錆兎がそう言って覆いかぶさるように義勇を抱きしめた。
その勢いにびっくりして目をぱちくりする義勇。
泳いだ視線がパチリと錆兎と合った時、2人を怪力で振り切って駆け寄ってきた錆兎がそう言って覆いかぶさるように義勇を抱きしめた。
その勢いにびっくりして目をぱちくりする義勇。
「…いや…それは別にいいんだ。気にしないでくれ。
本当に2年で死んだとしても別にたいした問題じゃない」
本当に自分自身気にしてないのでそう言うと、錆兎が心底ショックを受けたように目を見開いて少し身体を離して義勇の顔を凝視した。
「たいしたことじゃないって…何を言ってるんだ?」
とてつもなくひどいことを言われたような、そんなショックで泣きそうな顔をされて、義勇は戸惑った。
「いや…その…迷惑かけっぱなしで悪いとは思うけど…」
「誰がいつ迷惑なんて言ったんだ!!!」
絶叫した後錆兎は言葉をつまらせ、とうとうまたポロポロと涙をこぼし始めた。
どうしよう…と、わけがわからず義勇が視線で助けを求めると、実弥はポリポリと頭を掻いて、カナエを肘でつつく。
こういう事は自分よりカナエの方がうまい…そう判断してのことである。
「あのね、義勇ちゃん…」
困ったような顔でカナエは少し笑みを浮かべた。
「義勇ちゃんは義勇ちゃんが思ってるよりずっと鱗滝君にとっては大事な人間なのよ?
義勇ちゃんがもう助からないって思って正気失って後を追おうと自殺図るくらいにはね」
チラリとカナエの視線を辿って錆兎の首元をみると、そう言えば包帯がまいてある。
「錆兎…それ……」
義勇がおそるおそる手を伸ばすと、その手を錆兎が両手で掴んで自分の額に押し当てた。
「こんなのはどうでもいい。
どれだけ傷つこうと何を言われようと何を失くそうと、お前が生きてて側で笑っててくれたらそれでいいんだ。
どんな苦労だって平気だし、乗り越えられる。
お前さえいてくれれば何があってもどこにいても楽園だ。
でも…お前がいなかったら俺の人生なんてなんの意味もないんだ。
本当に2年で死んだとしても別にたいした問題じゃない」
本当に自分自身気にしてないのでそう言うと、錆兎が心底ショックを受けたように目を見開いて少し身体を離して義勇の顔を凝視した。
「たいしたことじゃないって…何を言ってるんだ?」
とてつもなくひどいことを言われたような、そんなショックで泣きそうな顔をされて、義勇は戸惑った。
「いや…その…迷惑かけっぱなしで悪いとは思うけど…」
「誰がいつ迷惑なんて言ったんだ!!!」
絶叫した後錆兎は言葉をつまらせ、とうとうまたポロポロと涙をこぼし始めた。
どうしよう…と、わけがわからず義勇が視線で助けを求めると、実弥はポリポリと頭を掻いて、カナエを肘でつつく。
こういう事は自分よりカナエの方がうまい…そう判断してのことである。
「あのね、義勇ちゃん…」
困ったような顔でカナエは少し笑みを浮かべた。
「義勇ちゃんは義勇ちゃんが思ってるよりずっと鱗滝君にとっては大事な人間なのよ?
義勇ちゃんがもう助からないって思って正気失って後を追おうと自殺図るくらいにはね」
チラリとカナエの視線を辿って錆兎の首元をみると、そう言えば包帯がまいてある。
「錆兎…それ……」
義勇がおそるおそる手を伸ばすと、その手を錆兎が両手で掴んで自分の額に押し当てた。
「こんなのはどうでもいい。
どれだけ傷つこうと何を言われようと何を失くそうと、お前が生きてて側で笑っててくれたらそれでいいんだ。
どんな苦労だって平気だし、乗り越えられる。
お前さえいてくれれば何があってもどこにいても楽園だ。
でも…お前がいなかったら俺の人生なんてなんの意味もないんだ。
お前が手の中でどんどん弱ってくの見てて…気が狂うかと思った。
いや、つらくて苦しくてすでに気が狂っていたのかもしれない。
自分が生きて呼吸しているのすら嫌だった。
なんで自分が生きているのかって思ったら自分の事刺さずにいられなかったんだ。
俺が嫌になったら別に俺のことだったら陥れようが刺そうが殺そうがかまわない。
だけどお前自身が死ぬのだけはやめてくれ。
辛すぎて耐えられそうにない…耐えられないんだ…」
そのくらいなら本当にいっそのこと俺のほうを殺してくれ…
小さい…絞りだすような声…。
義勇の指先に温かい液体が流れ落ちる。
「…なん…で…?」
素朴な疑問だった。
精悍な…でも甘いマスク…程よく筋肉のついた均整のとれた身体。
笑うと太陽のように暖かく、藤色の瞳はキラキラと綺麗で、声すら魅力的だ。
容姿、性格が良いだけではなく、軍のエリートで仕事も出来て、周りからの信頼も厚い。
錆兎は幸せをつかめるような要素を何でも持っている。
そんな人間がそこまでなぜ自分の生死を気にするのかがわからない。
確かに身近にいた人間が死ぬのは気持ちの良いことではないが、自らの人生と引き換えるほどのものではない。
そんな価値は自分にはない…そんな思いを込めてそう口にすると、錆兎は驚いたような顔で、
「なぜわからないんだ?」
と、言う。
わかるはずがない。
そう言うと錆兎は自分のくしゃくしゃっと前髪をつかんで考え込んだ。
「…好きだから……当たり前だろう」
ボソリとこぼす。
「へ?」
その言葉に本気でポカンと呆ける義勇に、錆兎はこんどこそ目一杯驚いた顔で叫んだ。
「まさか今まで俺がどれだけ義勇の事を愛しているか知らなかったとか言わないよな?」
言われて義勇は驚きつつも言葉の意味を理解すると真っ赤に頬を染める。
「ちょ、まさか知らなかったっていうのか?」
「…だって…言われたことなかったし……」
「え?言ってなかったか?」
自分では当たり前に言っているものと思っていたが……
「あ、愛してるとかは一度も…。
好きだって言うのは…拾ったペットの延長線上くらいな感じだと思ってた」
そう言う義勇の告白を聞いて、錆兎はガックリと肩を落とした。
いや…確かに子猫の和と同じ感覚を全く持っていなかったかと言われると持っていたかもしれないが、そもそも和自体が一般的に言うペットではなく、錆兎にしてみたらこの世で最愛の同居者だったわけだし……。
いや、つらくて苦しくてすでに気が狂っていたのかもしれない。
自分が生きて呼吸しているのすら嫌だった。
なんで自分が生きているのかって思ったら自分の事刺さずにいられなかったんだ。
俺が嫌になったら別に俺のことだったら陥れようが刺そうが殺そうがかまわない。
だけどお前自身が死ぬのだけはやめてくれ。
辛すぎて耐えられそうにない…耐えられないんだ…」
そのくらいなら本当にいっそのこと俺のほうを殺してくれ…
小さい…絞りだすような声…。
義勇の指先に温かい液体が流れ落ちる。
「…なん…で…?」
素朴な疑問だった。
精悍な…でも甘いマスク…程よく筋肉のついた均整のとれた身体。
笑うと太陽のように暖かく、藤色の瞳はキラキラと綺麗で、声すら魅力的だ。
容姿、性格が良いだけではなく、軍のエリートで仕事も出来て、周りからの信頼も厚い。
錆兎は幸せをつかめるような要素を何でも持っている。
そんな人間がそこまでなぜ自分の生死を気にするのかがわからない。
確かに身近にいた人間が死ぬのは気持ちの良いことではないが、自らの人生と引き換えるほどのものではない。
そんな価値は自分にはない…そんな思いを込めてそう口にすると、錆兎は驚いたような顔で、
「なぜわからないんだ?」
と、言う。
わかるはずがない。
そう言うと錆兎は自分のくしゃくしゃっと前髪をつかんで考え込んだ。
「…好きだから……当たり前だろう」
ボソリとこぼす。
「へ?」
その言葉に本気でポカンと呆ける義勇に、錆兎はこんどこそ目一杯驚いた顔で叫んだ。
「まさか今まで俺がどれだけ義勇の事を愛しているか知らなかったとか言わないよな?」
言われて義勇は驚きつつも言葉の意味を理解すると真っ赤に頬を染める。
「ちょ、まさか知らなかったっていうのか?」
「…だって…言われたことなかったし……」
「え?言ってなかったか?」
自分では当たり前に言っているものと思っていたが……
「あ、愛してるとかは一度も…。
好きだって言うのは…拾ったペットの延長線上くらいな感じだと思ってた」
そう言う義勇の告白を聞いて、錆兎はガックリと肩を落とした。
いや…確かに子猫の和と同じ感覚を全く持っていなかったかと言われると持っていたかもしれないが、そもそも和自体が一般的に言うペットではなく、錆兎にしてみたらこの世で最愛の同居者だったわけだし……。
「すまん…自分では言っているつもりだったんだ」
錆兎は気を取り直して、義勇の指先にくちづけた。
それから藤色の瞳が義勇の視線を捕らえる。
言葉にする前に雄弁に気持ちを語るその瞳にすでにいっぱいいっぱいになっている義勇に今度は言葉が追い打ちをかけるように紡がれた。
「たぶん…初めてホテルの自販機の前で心細げにしているとこ見て心惹かれて、そのあと中庭のバラ園で嬉しそうに薔薇見ている姿に一目惚れした。
あの時のお前は本当に可愛らしくて清らかで…でも儚い感じで、俺みたいに血なまぐさい世界で生きている人間が近づいたらだめだって思って、一度は諦めたんだ。
でもサンルイ行きのバスに乗り込んでも心残りで、何度ももう一度ホテル引き返そうか思うたんだが、お前がバスを追いかけていて…近づいたらだめだなんて自制ももう頭からふっとんでしまった。
サンルイ行くまで…いや、サンルイの休暇まではいいか…って、甘いこと思っているうちにあんな事に巻き込んでしまって後悔したんだけどな、反面、一緒に連れていける理由が出来てすごく嬉しかった。
本当に自分勝手だと思ったけど、諦められなかったんだ。
それからはとても幸せだった。
毎日家に帰ったら電気ついてて、一目惚れした世界で一番大事な相手が出迎えてくれて…。
病気の事知って、いつも死んでしまったらどうしようかって怖かったんだけど、それでも出会わなかったほうが良かったとは思えなかった。
側にいて…一緒に過ごせる一瞬一瞬が幸せすぎて、怖いくらいだった。
愛おしくて愛おしくて…亡くしたらもう生きていけないくらいに。
本当に世界滅ぼしてもかまわないくらい好きなんだ。
お前がいなくなったら俺は本当にもう生きていけないと思う」
そこで錆兎はいったん言葉を切ると、金の指輪が見えるように、義勇の手を目線の高さに持ってくると、指輪がはまっているその白い指先にまた口付ける。
「ずっと二人で一緒に生きていくっていう証が欲しくて、仕事の帰りに買ったんだ。
渡す前にお前が発作を起こしてもう死んでまうんだと思って、それだったら死後の世界で一緒にいて来世ですごす約束にって、死にかけてたお前の指にはめて、一緒に逝こうとしたんだけどな。
元気になったらサンルイのバラ園をお揃いの指輪した手をつないで回ろうな。
もし…万が一元気になれなかったら…お揃いの指輪した手をつないで天国への階段を登るんだ。
お前が嫌だ言ったってもう俺達は結婚したんだから、ずっと一緒だ。
例え天国だって一人でなんて行かさないからな」
真剣な…しかし優しい光を持って藤色の瞳が義勇の顔を覗きこんでくる。
「好きだ…。
世界中の誰より愛している」
近づいてくる藤色の瞳を直視できなくなってきて思わず目を閉じると、唇に温かく柔らかいものが触れて、義勇の頬に熱をもたせる。
それは本当にソッと鳥の羽のように軽やかに触れて離れて行き、義勇が目を開けると藤色の瞳が柔らかな笑みを浮かべている。
「本当に…林檎みたいに真っ赤になって可愛いな。
食べてしまうにはまだ早そうだから、ゆっくり大事に育ててやる」
言っている意味はよくわからないなりになんとなく恥ずかしい気がして、義勇は
「好きにしてくれ」
と、ガバっと布団を頭まで被って言った。
この後…しばらくして猗窩座は軍医をやめたらしい。
いわく…
──胡蝶への恩を返したなら、これ以上ここにいても仕方なかろう。俺は怪我人より病人を診たいしな。
錆兎は気を取り直して、義勇の指先にくちづけた。
それから藤色の瞳が義勇の視線を捕らえる。
言葉にする前に雄弁に気持ちを語るその瞳にすでにいっぱいいっぱいになっている義勇に今度は言葉が追い打ちをかけるように紡がれた。
「たぶん…初めてホテルの自販機の前で心細げにしているとこ見て心惹かれて、そのあと中庭のバラ園で嬉しそうに薔薇見ている姿に一目惚れした。
あの時のお前は本当に可愛らしくて清らかで…でも儚い感じで、俺みたいに血なまぐさい世界で生きている人間が近づいたらだめだって思って、一度は諦めたんだ。
でもサンルイ行きのバスに乗り込んでも心残りで、何度ももう一度ホテル引き返そうか思うたんだが、お前がバスを追いかけていて…近づいたらだめだなんて自制ももう頭からふっとんでしまった。
サンルイ行くまで…いや、サンルイの休暇まではいいか…って、甘いこと思っているうちにあんな事に巻き込んでしまって後悔したんだけどな、反面、一緒に連れていける理由が出来てすごく嬉しかった。
本当に自分勝手だと思ったけど、諦められなかったんだ。
それからはとても幸せだった。
毎日家に帰ったら電気ついてて、一目惚れした世界で一番大事な相手が出迎えてくれて…。
病気の事知って、いつも死んでしまったらどうしようかって怖かったんだけど、それでも出会わなかったほうが良かったとは思えなかった。
側にいて…一緒に過ごせる一瞬一瞬が幸せすぎて、怖いくらいだった。
愛おしくて愛おしくて…亡くしたらもう生きていけないくらいに。
本当に世界滅ぼしてもかまわないくらい好きなんだ。
お前がいなくなったら俺は本当にもう生きていけないと思う」
そこで錆兎はいったん言葉を切ると、金の指輪が見えるように、義勇の手を目線の高さに持ってくると、指輪がはまっているその白い指先にまた口付ける。
「ずっと二人で一緒に生きていくっていう証が欲しくて、仕事の帰りに買ったんだ。
渡す前にお前が発作を起こしてもう死んでまうんだと思って、それだったら死後の世界で一緒にいて来世ですごす約束にって、死にかけてたお前の指にはめて、一緒に逝こうとしたんだけどな。
元気になったらサンルイのバラ園をお揃いの指輪した手をつないで回ろうな。
もし…万が一元気になれなかったら…お揃いの指輪した手をつないで天国への階段を登るんだ。
お前が嫌だ言ったってもう俺達は結婚したんだから、ずっと一緒だ。
例え天国だって一人でなんて行かさないからな」
真剣な…しかし優しい光を持って藤色の瞳が義勇の顔を覗きこんでくる。
「好きだ…。
世界中の誰より愛している」
近づいてくる藤色の瞳を直視できなくなってきて思わず目を閉じると、唇に温かく柔らかいものが触れて、義勇の頬に熱をもたせる。
それは本当にソッと鳥の羽のように軽やかに触れて離れて行き、義勇が目を開けると藤色の瞳が柔らかな笑みを浮かべている。
「本当に…林檎みたいに真っ赤になって可愛いな。
食べてしまうにはまだ早そうだから、ゆっくり大事に育ててやる」
言っている意味はよくわからないなりになんとなく恥ずかしい気がして、義勇は
「好きにしてくれ」
と、ガバっと布団を頭まで被って言った。
この後…しばらくして猗窩座は軍医をやめたらしい。
いわく…
──胡蝶への恩を返したなら、これ以上ここにいても仕方なかろう。俺は怪我人より病人を診たいしな。
と、そんなことを言いつつしばらくはホワイトアースの病院で勤務していた彼は、今では休日が合えばカナエ達に合流して貧しい村々を回っての医療ボランティアに従事しているらしい。
いつのまにか【私と不死川君のお花さん号】はカナエによって【私と不死川君と猗窩座君と村田君のお花さん号】というとてつもなく長い名前に変更されていた。
いつのまにか【私と不死川君のお花さん号】はカナエによって【私と不死川君と猗窩座君と村田君のお花さん号】というとてつもなく長い名前に変更されていた。
不死川は複雑な様子だったが、猗窩座に
──俺にとっては亡き恋雪以外は女じゃないからな。お前も相手が生きている間に所帯持って子でも作っておいた方が良いぞ。
などと、背を押されるようなことまで言われて、猗窩座に対する認識を改めたようだ。
今では仲良くやっている。
時折そこに混じる善逸も村田とは仲良くなって、医療ボランティア部隊はなんだか和やかに過ごしているようだ。
そして一人きりでリストラに怯えながら出た事のない外に出された少年は今優しい保護者に保護されて幸せに暮らしているし、何度も愛を失った寂しい青年は愛すべき相手を側に置きやはり幸せに暮らしている。
色々と山あり谷ありではあったものの、最終的に物語は全てめでたしめでたしで終わるのである。
──俺にとっては亡き恋雪以外は女じゃないからな。お前も相手が生きている間に所帯持って子でも作っておいた方が良いぞ。
などと、背を押されるようなことまで言われて、猗窩座に対する認識を改めたようだ。
今では仲良くやっている。
時折そこに混じる善逸も村田とは仲良くなって、医療ボランティア部隊はなんだか和やかに過ごしているようだ。
そして一人きりでリストラに怯えながら出た事のない外に出された少年は今優しい保護者に保護されて幸せに暮らしているし、何度も愛を失った寂しい青年は愛すべき相手を側に置きやはり幸せに暮らしている。
色々と山あり谷ありではあったものの、最終的に物語は全てめでたしめでたしで終わるのである。
── 完 ──
スノ様、素晴らしいお話をいつもありがとうございます☺️💖💖
返信削除こちらのお話もとっっても素敵で錆兔の愛にキュン死(激古表現ですみません!)しそうでした…(震)義勇ちゃんの奥ゆかしさ、いじらしさ、錆兔の強い想いが本当に本当に切なくて心に響きます。毎回思うのですが、スノ様は神様ですか、天才ですか?
また何回も拝見させて下さいませ。ありがとうございました!
錆義はやはり純愛&ハピエンが似合うCPだと信じて日々砂糖を量産しております💕
削除読んで頂いてありがとうございました😊