「このところ忙しかったから疲れてるのか?あ、紅茶飲むか?」
と、当たり前に自分が飲んでいたミルクティを差し出した。
「おおきにな、アーティー。疲れとるより起きたら変態の顔が近くにあって気分悪かってん。やっぱり目覚めてはじめに見る顔はアーティーの可愛い顔がええわ~」
と、途端に機嫌を直して渡される紅茶を一口含むアントーニョ。
「ああ、確かに、起きていきなり変態の顔があったらびっくりもするし不快にもなるよな。」
と迷わず同意するアーサーに、
「お前ら、お兄さんに対する愛が足りないよっ!もっとお兄さんを愛そうよっ!」
と嘆くフランシス。
しかし二人口を揃えて
「「気持ち悪い」」
と言われて、泣き真似をする。
そこで
「まあ、あいつらも本当はわかってるって。お前マメに色々やってっしな。」
と、ヨシヨシと頭を撫でるギルベルトに
「ギルちゃんっ!」
と、抱きつこうとするが、華麗に避けられ、床に膝をついた。
「い、いや、俺様ほら、男同士で抱き合う趣味ねえし?」
と、慌てて言い訳をするギルベルトに、フランシスがぼそりと
「…坊っちゃん…ギルちゃんにGo!…あとでマカロン差し入れてあげるから…」
と、言うと『マカロン…』と口の中で小さく呟いてアントーニョの隣からフラフラと離れてギルベルトにGO!するアーサー。
「おわっと!!」
と、ギルベルトがそれは抱きとめる。
「アーサーなら良いのねっ!お兄さん悔しいっ!」
と、フランシスはハンカチを噛みしめるが、
「自分ら…何してくれとるん?」
と、黒い笑みでアーサーを取り返したアントーニョに悪友二人揃って蹴り飛ばされた。
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