寮生はプリンセスがお好き5章_9

うん、まあいい。
とりあえずお姫さん的には落ちついたんだろう、結果オーライ。グッジョブ俺様…。
と、現実逃避のように思う。

しかしながらことはそれで終わらなかったらしい。

「さ~、じゃあ寝るかっ!」
と、気を取り直したギルベルトはわざと明るくそう宣言をして、再度ベッドに横たわろうとして気づく。


「…あの……ギル……」

うん、気のせいだろう、気のせい、気のせい。

「なんか…身体…変……」

気のせいじゃなかったーーー!!!!

潤んだ目、上気した頬、そしてかすかに開いた小さな唇から洩れる息は少し荒い。

どういう状態かは想像がつくわけなのだが、何故か戸惑ったような表情で見られて、すごく嫌な予感がした。


3月生まれの中学1年生…つまり現在12歳。

親兄弟から距離を置かれていたと聞いているし、性格も人見知りなのでそれに準ずるレベルで親しい相手もいないだろう。

つまり…性教育をうけてないし、精通もまだな可能性があるのか??
もしかして、俺様が教えるのか?マジか?マジ??
ギルベルトは頭を抱えたくなった。

でもまだ確定ではない。
そう思って聞いてみる。

「お姫さん…もしかして精通ってまだだったりするのか?」
「せい…つ??」

うあああーーーー

どうしよう…と思う。
いや…でもここで放置は辛いだろうし……

仕方ねえ…教えるか。

腹を決めてギルベルトは説明することにした。
幸いきちんと教えられるだけの知識はある。

「えっとな、お姫さん…第二次性徴期を迎えた女に生理があるように男にも…」
概念から説明しようとしたギルベルトだが、お姫様は聞いちゃいない。

「…すごく変…おかしいんだ…」
と泣きそうに訴えてくる。

あー…もう物理的になんとかしてからにしろってか?
正直困った。

でも仕方ないので先に処理の仕方を教えようと、

「とりあえず処理の仕方教えるな?」
と声をかけて下肢に手をかけようとしたら、怯えられた。

え?え?俺様何もしてねえじゃん?
なんで怖がられるわけ?
と思いつつ、それでもなんとかするしかない。

仕方ない。

「キスからなら平気か?」
と言いつつ、さきほどのように口づけると、今度はおずおずと応えてくる。

そこから普通にまるで女性にするように順を追って愛撫…射精までうながしてやって、そして気づく。

――これ…処理の仕方じゃねえよ。


しかし初めての精通で疲れたのか、ぐっすり眠るお姫さんを見て諦めた。
まあいつか自分で出来るようになりゃあ良いだろ。

あまりの可愛さに自分自身もその気になってしまった部分は眠っているお姫様の横でこっそり1人で処理をして、もうだいぶ遅い…というか、日付が余裕で変わっていたが、ギルベルトも明日に備えて眠る事にした。

  


さあ、ここで質問です。

お化けは色っぽいことが苦手か…Yes / No ?
Yes!!…ではないが、困るのは確かだ。



空気を読んでしまったお化けは…ドアの向こうで困っていた。




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