「良かった…夢だったのか…」
ベッドの端に腰をかけるギルベルトを目にした時、ロヴィーノはホッとため息をついた。
「お前…器用だな。あの短い時間でなんで寝れるんだよ。
そもそも空き部屋で眠り惚けてちゃだめだろうが。風邪引くぞ。」
それに苦笑するギルベルト。
そう…あれからギルベルトはすぐロヴィーノが空き部屋に逃げたのに気付いてロヴィーノを追って空き部屋に入り、ベッドにもたれて眠っているロヴィーノを発見したのだ。
もちろん…気を失ったなどと言う事は知らない。
ゆえにこの発言なわけだ。
普通はここでそれを指摘するわけなのだが、ロヴィーノはあまりに非現実的な出来事だったのでそう言われるとそう思ってしまった。
「あ~そうだったのか。俺あそこでなんでか寝ちゃって夢みてたんだな」
と、気恥ずかしそうに頭を掻く。
「…ったく…ノンキだよな、お前は。」
と、でも寝起きなせいか案外素直な反応にギルベルトは笑みを浮かべてまたくしゃくしゃっとロヴィーノの頭をなでまわした。
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