「フランス…」
小さく諦めのため息をついたあと、アメリカはフランスに視線を向けた。
「君…年末から正月にかけてはセーシェルで過ごすんだぞ」
「アメリカさん、過ごすんだぞ…ですか?」
と、そこでにこりと日本のツッコミが入る。
うう…と、恨みがましい目を向けるアメリカだが、日本は読めない笑みを貼り付けたままだ。
そこで負けて視線を逸らしたのはアメリカだ。
あらためてその逸らした視線をフランスに向け直し、言い直した。
「これからセーシェル行きの飛行機を手配するから、年末から正月はそっちで過ごしてもらえるかい?」
「それは素敵な申し出だね。喜んで。お兄さんは大歓迎だよ」
と、おそらくそれが1つ目のペナルティなのだろうが、すでに最初で泣き出しそうな弟分に、世界のお兄さんは快く承知した。
こうして秘書に手配させるからと言い残して、次の課題をこなしに出て行くアメリカ。
「こんなの用意してるって事は…口ほど怒ってないでしょ、日本」
と、アメリカに渡したリストのコピーを手に苦笑するフランスに、
「怒ってますよ?なので趣味関係で迷惑をかけられた分は趣味関係でということで、次のネタの収拾で返して頂くだけです」
と、すまして言う日本。
【ペナルティ1.フランスを年末年始の間セーシェルで過ごさせること】
は、とりあえずフランスの了承で終了。
「次のこれは…きつくない?いきなり難易度MAXじゃない?」
と、笑顔が青ざめる2つ目のペナルティ。
【ペナルティ2.ロシアのパンツを入手しベラルーシにプレゼントする】
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