5つのペナルティ_2

「フランス…」
小さく諦めのため息をついたあと、アメリカはフランスに視線を向けた。 
「うい?」
「君…年末から正月にかけてはセーシェルで過ごすんだぞ」

「アメリカさん、過ごすんだぞ…ですか?」
と、そこでにこりと日本のツッコミが入る。

うう…と、恨みがましい目を向けるアメリカだが、日本は読めない笑みを貼り付けたままだ。

そこで負けて視線を逸らしたのはアメリカだ。
あらためてその逸らした視線をフランスに向け直し、言い直した。

「これからセーシェル行きの飛行機を手配するから、年末から正月はそっちで過ごしてもらえるかい?」

「それは素敵な申し出だね。喜んで。お兄さんは大歓迎だよ」

と、おそらくそれが1つ目のペナルティなのだろうが、すでに最初で泣き出しそうな弟分に、世界のお兄さんは快く承知した。

こうして秘書に手配させるからと言い残して、次の課題をこなしに出て行くアメリカ。

「こんなの用意してるって事は…口ほど怒ってないでしょ、日本」
と、アメリカに渡したリストのコピーを手に苦笑するフランスに、

「怒ってますよ?なので趣味関係で迷惑をかけられた分は趣味関係でということで、次のネタの収拾で返して頂くだけです」
と、すまして言う日本。

【ペナルティ1.フランスを年末年始の間セーシェルで過ごさせること
は、とりあえずフランスの了承で終了。

「次のこれは…きつくない?いきなり難易度MAXじゃない?」
と、笑顔が青ざめる2つ目のペナルティ。



【ペナルティ2.ロシアのパンツを入手しベラルーシにプレゼントする





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