今回のイギリスで開かれている世界会議…
主催国イギリスにはちょっとした楽しみがある。
それは……
「プロイセン、今日はウサギウィンナー食べてた。
あとね、ハート型のリンゴのコンポート美味しそうだったよ。
俺、それちょーだいって言ってみたんだけど、作ってくれた奴に悪いからダメって言われちゃった。」
「あったりめえだろっ。可愛い彼女が作ってくれた弁当、誰が他の奴にやんだよ。
お前だったらやんのかよ?馬鹿弟」
「えー、俺だって一口くらいならあげちゃうと思うよぉ。
一個くらいくれてもいいのになぁ…」
「考えが甘いですね、イタリア君。
プロイセン君の彼女さんは甘さ控えめ、少し酸味を足した上で、シナモンで香りづけまでしてくれてるそうですよ。そこまで気づかいをして作って下さったものを簡単に他人に差し上げられないでしょう?」
「おい、日本、お前やけに詳しくね?」
「そりゃあ…ご本人にお聞きしましたし?
まあ…料理の味はとにかくとして、発言が甘すぎて砂糖吐きそうになりましたが…ゲフンゲフン…」
「なんやそれっ。
料理の腕だけじゃなくて顔良し頭良し、掃除も裁縫も完璧って話やし、どんだけ女子力高い女ゲットしとるん、プーちゃんっ!
最近普憫度足りへんのちゃう?!」
「俺も美味しいお菓子作ってくれる彼女なら欲しいなぁ…」
今回は1週間と長い会議の4日目の昼。
その日は会議の時間がおしていて、国々は全員会議室で用意したランチを広げている。
世の中では女3人寄ればかしましいというが、男3人でもそうらしく、今、たまたま席順が近い日本、イタリア兄弟、そしてスペインの話題はもっぱら、プロイセンに出来たらしいという彼女の話だ。
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