思い出して涙目になるイギリスに、
「ははっ、ごめんな~。俺様すっかり頭に血が登ってたわっ」
と、プロイセンはちゅっと口付ける。
「ぱぁぱ、ちゅ~~!!」
と、バタバタと暴れる。
「はいはい。アリスもちゅ~なっ」
と、プロイセンは愛娘のふっくらしたほっぺにもチュッと口付けた。
こうして…2つの時代でそれぞれの1月18日が過ぎていく。
「まあ、あれだな。でも今回のはあれだ、過去の俺への誕生日プレゼントってことだな。
まあ…あれからずっとプレゼント状態が続いてるけど……」
そう…あれから可愛い奥さんを可愛がって可愛がって可愛がって…そうして授かった一人娘が生まれた頃に丁度魔法は切れてしまったけれど、男に戻ってもイギリスが可愛い事にはかわりはないし、二人の愛の結晶がこうして手の内にいる。
誕生日は幸せだ。
【完】
補足という名の後書き
色々わかりにくい話になってしまったので、説明追加しておきます。
たぶん現代から2年後くらいのぷー誕の前日。
ぷえが1歳前くらいの愛娘アリスちゃんと暮らしてます。
で、国の赤ちゃんだし普段はなかなか預けられず、しかも女の子なせいなのかパパ大好きでベッタリなアリスちゃん。
可愛いんだけど、パパの懐に潜り込まないと寝てくれないので、パパは日々悶々、欲求不満なわけで…お誕生日くらい思い切りヤリたいとのつぶやきを拾った英が、
「じゃあ、過去の俺に子守してもらうか」
と、ステッキ出してほあたっ☆
過去イギリスに預けにいっちゃうわけです。
いきなり現れた未来の自分と未来の子ども。
そこは不思議国家なので驚かず、当たり前に受け入れるイギリス。
「で?誰との子だ?」
と、まあ一応そこは聞いてみるけど
「悪いな、過去の人間に未来を教えると未来が変わっちまう可能性あるから。
でも大丈夫。色々あって俺が生んだから相手が誰であろうと俺の子であることは間違いないっ」
と、ドヤ顔で言われて納得。
「じゃ、そういうことで、よろしくなっ!」
と、未来のイギ退場。
そこでイギの初めての子育てが始まるわけですが……赤ん坊と言えばミルクっ!とばかりに哺乳瓶と粉ミルクを用意したが、アリスちゃんはその不気味な液体にビビって飲まない。
ええ、未来では当然お食事はパパ担当でした(;´∀`)
こうして1日悪戦苦闘。誕生日当日。
水以外口にしてくれないアリスに困って泣くイギと、約1日ゴハンを食べて無くてお腹ペコペコで泣くアリスの前に颯爽とぷー登場w
2年くらい前なだけだと国だし全然みかけも変わってない&同一人物なので、アリスはようやくパパが来てゴハンもらえると思って「まんま…ぱぁぱ…まんま~」と言うわけです。
で、本文中のように色々あって、アリスが未来にリターン。
すっかり家族で夫で父親の気分だったプロイセンは、イギリスの口からあれが誰かとイギリスの子だと知ってぷち~ん…
冗談じゃないっ!と思って最後、イギリスが身ごもってしまえば、他の相手の子を身ごもれないじゃないか…と、訳の分からない発想になって襲ってしまって…見事出来た子どもがアリスちゃん。
なんだ、あれ、俺様の子じゃん、というタイムパラドックス(?)なのでした。
まあ…赤い目なんて早々いないので、そこで気づけと言う気もしますが(^^ゞ
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