kmt 錆兎の猫
いったん車を停めてある駐車場に戻って少年を助手席に乗せ、走りだす事30分。 下町の…おそらく駅からだいぶ歩くのであろう古びたアパート。
――近日中に猫飼おうと思う。 同僚でもある友人2人にそう宣言したのは退路を断つためだ。 つい先日、従弟の炭治郎が長らく2人で住んでいた祖父のマンションを出て行った。