ペナルティらぶVer.SBG_11_週明け

そんな会話がなされている一方で、その日の不死川…

宇髄の協力を得て、先週の金曜の夜に義勇から自分に告白させるか自分が義勇に告白するかを罰ゲームにした、『嘘から出たまこと作戦』を決行した。

が、義勇はあほの子らしく、3人の中でではなく、誰か別の相手に告白してOKをもらわなければならないと思ったらしい。
そうしてそれは律儀に勘定をおいて出て行った。

宇髄は追わないでいいのか?と聞いてきたが。あの義勇が他人に告白なんてできるはずがない。
どうせすぐ無理だったと帰ってくるだろうし、そうしたら『しかたねえ、俺にしろォ』とでも言って、めでたしめでたしなはずだったのだが、その後、2時間ほど待ったが戻って来ない。

宇髄が連絡を入れてみたが返事なし。

勘定を置いていったということはこのまま戻って来ない可能性が高いのだろうと宇髄が言うので、その日は解散となった。


出来なかった…という報告は翌平日の月曜になるだろう。
そう思って、週明けを楽しみに待ってみたのだが、オフィスにつくと宇髄から義勇は現在総務部に借りられて行っていると報告を受ける。

それじゃあ昼休みにでも…と思って午前の仕事が終わってすぐに総務部に駆け込んだのだが、そこにはすでに義勇の姿はなかった。

なので社食かと思って社食のフロアを回ってみるがいない。
のちにテラスに居たのだと知ったが、その時はこのくそ暑いのにテラス席で食うもの好きがいるとは思ってもみなかったので、社外に食いに出たのかと思って諦めた。

そうして昼休みが終わる。

実弥は第二システム課で宇髄とは同じフロアだが、義勇は第一システム課なのでフロアが違う。
だから声をかけるどころか姿を確認する事すらできない。

まあ、告白されて付き合うことになったなら嫌でもしょっちゅう顔を合わせることになるだろうし今はいいか、と思って仕事をする実弥に宇髄がコーヒーを差し入れてくれる。

そしてコーヒーの紙コップをコトンと実弥の机におきながら

──ちと話があるんだが…今日の帰り、飯いかね?
と聞いてきたので了承した。

おそらく義勇のことだろうと検討をつけ、実弥は色々考えるのはその時に、と仕事に集中する。

そうして終業後、向かったのは前回と同じ個室居酒屋だった。


そこにつくまで、義勇の事だろうと検討を付けて色々聞いても宇髄は

──話は店についてからな。
と、何も答えない。

それでも考えてみれば確かに道端でする話でもないと、実弥は大人しく宇随についていった。


だが宇髄が予約していた個室に足を踏み入れた時に、実弥は予想外の人間の姿に目を丸くすることになる。

知らない顔ではない。
宇髄の親友の一人で、社内でも出来る男として知られる同僚、鱗滝錆兎だった。

別に嫌いなわけではない。
何度か宇髄の付き合いの延長線上で一緒に飯を食ったことがあるが、感じの良いやつだとは思ってはいる。
が、なぜ今ここにいるのかがわからない。
さらに言うなら、4人席で義勇の隣に座っているのは少し気に入らないと言えば気に入らない。

「あ~…なんで鱗滝がいるんだァ?
先週の話の続きじゃねえのかァ?
だったら関係なくね?」
と思わず言えば、錆兎は実ににこやかに

「ああ、そうらしいなっ。
で、俺は関係なくはないのでここにいる。
とりあえずそこに立っていても邪魔になる。
中に入って座ってくれ」
と仕切ってくる。

その言葉にか態度にか、自分でもわからないが、実弥はどこか胸の奥がざわっとした。







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