育った子どもの姿は育てた人の子育ての通信簿…らしい。
つまり…22歳を迎えて学生時代を終了し、来月からは新社会人になる俺の今の姿は、俺を6歳から育ててくれた錆兎さんの子育て通信簿というわけだ。
なのでこれから少し錆兎さんの子育てについて振り返ってみたいと思う。
かなり変わった…しかし優秀で信頼できる人、というのが、周りの錆兎さんへの評価だ。
錆兎さんについて語るなら、まず、顔が良い!!
いや、顔だけじゃなくて頭も性格もスタイルも何もかも──そのあたり、俺は錆兎さんに彼を過剰評価しすぎると常々言われるんだけど、事実だから仕方がない──錆兎さんを構成するもので良くない要素なんて何一つないんだけど、まず!何を置いても!錆兎さんは顔が良い人なのだ。
さらに頭がとても良い。
頭が良いというのは単に勉強ができるとかそういうものだけではなく、社会において評価されて成功しているという類のものも含まれる。
本業は独立して事務所を経営している公認会計士だけど、人脈が豊富らしくて、そちらはかなり儲かっているらしい。
15年前、俺が出会った時にはすでに、村田さんと真菰さんという二人を雇っていた。
それとは別に不動産投資とかもやってて、今ではその不動産の収入だけでも働かなくても十分食べていけるのだと真菰さんが言っていた。
そう、つまり仕事が出来てお金持ちだ。
そんな人だから健康にもすごく気を付けて体も鍛えているからスタイルも良い。
そんな何もかも完璧に見える錆兎さん。
その彼に唯一足りなかったのが人間味、特に家族関係に関する知識なのだと、本人が言っていた。
実はそれが俺にとってはすごく幸運な事だったのだけど…。
ということで、大学を卒業するまではきちんと子育てをすると錆兎さんが宣言をした日を明日に迎える今、俺はあらためて錆兎さんとの出会いから今までを思い起こしていこうと思う。
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