こうして無事合宿が終わり…年が明けると、3人だったマネージャーが1人減って2人になっていた。
…が、その後、何故か辞めたマネージャー達が戻ってきて、人数は6人に。
さらに以前にも増して練習や試合で女生徒の見物人が増えたのも特筆すべきことだろう。
主将と某1年部員が何かを相談するたび、焚かれるフラッシュ。
と、そんな部の様子を見ながら涙する善逸。
「いや、どっちかって言うと、錆兎先輩に対してじゃないかっ?
弁当の彼女とか、さすがに愛想尽かされただろうしな」
と、錆兎に同情の視線を送る煉獄。
「まあ仕方ねえだろォ。あのままじゃ佐倉のせいで部が崩壊してたしなァ。
ウサ先輩の彼女には気の毒なことしたかもしれねえけど、まあ、実際俺らに関わるカナエ先輩を始めとする女子マネの心の平穏のためにはなァ」
と、すっきりした顔の不死川。
飽くまで部の平和を守るための演技としての二人の関係を語る仲間を前に複雑な表情をする炭治郎。
(ん~でも考えてみれば、あの二人って初めて一緒に料理する感じじゃなかったよな。
二人の言ってた事って本当で、弁当…実は冨岡が作ってたとか、なんで誰も思わないんだろう…)
と、ふと思う。
彼はいつも非常に周りをよく見ている。
…が、それが他人事な以上、そのあたりを追求してもあまり良いことはなさそうだ…と、炭治郎は自分も含めた皆の平和のために諸々を綺麗さっぱり忘れ去ることにした。
こうして嘘か本当かわからぬまま、錆兎と義勇は公認の仲と暗黙の了解ができあがっていく。
今日も産屋敷学園中等科剣道部は平和である。
──完──
完結...❣(≧▽≦)ノシお疲れ様でした。もっと可愛いラブラブ具合を眺めていたかった💖
返信削除さねみんのセリフが一部らしくないのでご確認ください。「崩壊してましたしなァ」→「崩壊してたしなァ」じゃないかと(;'∀')💦
報告ありがとうございます。
削除修正しました😁