オンラインゲーム殺人事件あなざーその6・魔王探偵の事件簿_6

『アゾットの日記 -2- 

危機感のない愚か者…もう低能というレベルを超えてるな。
イヴというウォーリアの気を引こうとリアルまでペラペラと話しているバットマン。

一昨日あたりからショウというベルセルクも含めて3人で行動しているようだが、ショウが来たら黙ったという事は…イヴにだけなのか、リアルをしゃべりまくってるのは。

まあ…他に聞いている奴がいるかの確認もせずに、ウィスにもせず、通常会話で話してるあたりが低能としか言いようがないわけだが…。

一応…僕の他にもギルとアーサーというプレイヤーも聞いてるようだが…
とりあえず僕を覗くと奴のリアルを知ったのは3人…。

この中の誰かが襲撃でもしてやれば面白くなるんだが…

まあギルとアーサーはないだろうな。
1億狙うならとどめを刺しにくいシーフやプリーストなんて選ばないだろう。

そもそもが、僕の推測が正しければ、1人はヘタレな中坊だ。
襲撃なんてしようものなら、逆に返り撃ちにされるのがオチだろう。
まあ…それならそれで構わないと言うか、楽しい気もするのだが…。

まあそれはおいておいて…

とすると行動を起こしてくれるとしたらイヴ。

自分がウォリアなら充分魔王を狙えるし、連れ歩いてるのウォリアとベルセルクという自分のライバルになりうる相手だとすると、仲間のふりをして追い落とすためというのも考えられなくはない。』


まあ…名前がそのまんまで容姿もあれだけ似せていたなら、アーサーの事は気づくのが当然だろうな…と、ギルベルトがため息をつく。


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